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今シーズンのヤンキースを相手に、7イニング無失点は山本由伸だけ!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース)Jun 7, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月7日、山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース)は、ニューヨーク・ヤンキースを相手に7イニングを投げ、得点を許さなかった。7三振を奪い、与四球は2。被安打も2本、アーロン・ジャッジに喫した二塁打と、トレント・グリシャムに打たれたシングル・ヒットしかなかった。2度出塁されたのは、ジャッジだけだ。

 前日に「ドジャースとの3試合にヤンキースのソトは出場しない!?」で書いたとおり、ヤンキースのラインナップには、ホアン・ソトがいなかった。とはいえ、山本は、素晴らしい投球を披露した。試合は、0対0のまま進み、11回表にドジャースがテオスカー・ヘルナンデスの二塁打で2点を挙げ、その裏の失点をジャッジのタイムリー・ヒットによる1点にとどめた。

 今シーズン、ヤンキースを相手に6イニング以上を投げて無失点は、見落としがなければ、3月29日のクリスチャン・ハビア(ヒューストン・アストロズ)、4月2日のザック・ギャレン(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、4月20日のザック・エフリン(タンパベイ・レイズ)、4月22日のJP・シアーズ(オークランド・アスレティックス)、5月21日のブライアン・ウー(シアトル・マリナーズ)に続き、山本が6人目だ。

 ただ、山本の前の5人は、いずれも、7イニング目のマウンドには上がらなかった。ヤンキースを0点に封じた投手のなかでは、6月7日の山本が今シーズン最長のイニング、ということになる。

 また、相手を問わず、山本の無失点はこれが5度目だが、その前の4度は、5イニングと6イニングが2度ずつだった。シーズン防御率は、登板前の3.32から3.00まで下がり、現時点では、ナ・リーグ防御率トップ10のすぐ下、11位に位置している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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