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ノルウェー人39%が難民申請者数の減少を希望

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事
難民申請者と言葉を交わす移民大臣(2015年)Photo:Asaki Abumi

14日付に発表されたダーグブラーデ紙によると、ノルウェー人の39%が「昨年よりもさらに少ない数の難民申請者を受け入れるべき」と考えていることが分かった。

31%は「昨年と同じくらいの申請者を受け入れるべき」、22%は「もっと受け入れるべき」と答えた。

「ノルウェーの文化や価値観が脅かされている」という質問に対しては、38%が「そう思う」、60%が「ほんの少しだけそう思う、全くそう思わない」と回答。

2016年にノルウェーを訪れた難民申請者は3460人(入国管理局調べ)。入国管理局によると、これまで20年間で最も少ない数字となる。3万1150人からの申請届を受けた2015年と比較すると89%に減少している。多くはシリア、アフガニスタン、イラン、イラクなどから。

昨年の申請者のうちの3人に1人は、18才以下の未成年。270人の子どもは保護者が同伴していない状態でノルウェーに来た。

移民大臣は「非常に満足している」として、「厳しい難民政策と明確な話し方が、いかに重要かということの証拠」として現地メディアに話している。

2016年には2万370人の難民申請者のうち、1万2451人が難民としての申請を受理された。結果として、これまでよりも多い数字となる、およそ6割の申請者が難民としての滞在を許可された。

ABCニュースによると、人口一人当たりに受け入れている難民の数がノルウェー以上に多い国は、EUでは4か国のみ。

Photo&Text:Asaki Abumi

北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事

あぶみあさき。オスロ在ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信16年目。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。北欧のAI倫理とガバナンス動向。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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