初日の出は見られるか 大晦日から正月三が日の天気
暖かい12月から並みの12月へ
令和最初の師走は、全国的に暖かい日が続いていましたが、週末以降は、西高東低の冬型の気圧配置となって、断続的に寒気が南下しそうです(図1)。
ただ、この寒気の南下は北日本中心です。
札幌の12月1日以降の最高気温と最低気温を見ると、上旬は平年よりかなり低く、中旬は平年よりかなり高いという寒暖差が大きいという特徴がありました(図2)。
しかし、12月19日以降は、最高気温も最低気温もどんどん低くなります。
そして、年末年始は平年より寒くなりそうです。
しかし、東京の気温変化は、札幌と少し違います。
東京では、12月19日以降に寒気が南下してきた時でも、最高気温は平年並みくらいまでしか下がりません。
最低気温に至っては、平年より高い日が続きます(図3)。
これは、寒気の南下が北日本中心で、東日本への影響は小さいと考えられるからです。
ただ、年末年始には最高気温、最低気温ともに平年を下回ってきます。
東~西日本でも、西高東低の気圧配置が強まり寒気が南下してきそうです。
大晦日から正月三が日の天気
大晦日から正月三が日の天気予報をみると、新潟では、降水の有無の信頼度が、5段階表示で一番低いEがあるものの、2番目に高いBもあり、すべての日に雪ダルママークがついています(図4)。
日本海側の地方では、雲が多く雪の可能性があります。
寒気南下の程度によっては、北日本で大雪の可能性もあります。
これに対し、東京では降水の有無の信頼度が2番目に高いBか3番目に高いCですので、晴れる可能性が高い予報です。
東京など太平洋側の地方では晴天が続く予報ですので、初日の出を見ることができる可能性は高いと思われます。
札幌は最高気温でも氷点下という、真冬日の予報ですが、降水の有無の信頼度が一番低いEの予報です。
黒雲マーク(雪の可能性がある曇り)が全ての日についており、雪が多そうな、とはいえ難しい予報となっています。
真冬日の札幌とは正反対に、沖縄県の那覇では最高気温が20度を超える予報です。
帰省などで多くの人が移動する年末年始ですが、本格的な寒気が南下してきます。
記録的な強さの寒気ではありませんが、12月中旬まで平年より気温が高い日が続いていましたので、体感的には非常に寒く感じる寒気です。
年末年始は最新の気象情報に注意し、体調管理に努めてください。
図1の出典:気象庁ホームページ。
図2、図3の出典:気象庁資料、ウェザーマップ資料より著者作成。
図4の出典:ウェザーマップ提供。