台風20号は西進へ、後続の熱帯低気圧が発生し、北上か?
台風20号はフィリピンを通過へ
フィリピンの東にあった熱帯低気圧は、きょう22日(火)午前3時に、台風20号となりました。巨大な渦を伴う熱帯低気圧だったため、発生当初から黄色い強風域が広く、大型の台風となっています。
台風20号は、今後北寄りに進みますが、沖縄付近に張り出す上層の高気圧にブロックされるように再び西寄りに進み、あす23日(水)からあさって24日(木)にかけてフィリピンの北部を通過したあと、南シナ海へ抜ける見通しです。大型の台風のため、先島諸島では、強風、強雨、高波などに要注意ですが、本州付近への大きな影響はないとみられます。
新たな熱帯低気圧が発生し、北上か?
タイトル画像をみると、台風20号の東側は、広範囲にわたり、対流活動が活発となっていて、この中で、あさって24日(木)午前9時までに、グアム島近海で、新たな熱帯低気圧が発生する予想です(上図TDマーク)。この熱帯低気圧は、太平洋高気圧の周囲を北西方向へ北上してくる計算が多数となっています。
週末に日本の南へ?
参考までに、上図は、27日(日)午前9時の予想図です。諸外国を含めて、熱帯低気圧位相は、おおむね日本の南へ進むと予想されています。ただ左図の日本のGSMモデルのように、あまり発達がみられないパターンや右図のGFSモデル(アメリカ)のように、台風と思われるような勢力に発達するパターンまで、かなりばらつきのある状態です。
この時期になっても、日本の南海上の高度場が高いため(高気圧が強い)、上図の位置からさらに北上を続けるような計算も多々ありますので、今後の予想にご注意ください。