「まだまだ苦しいスコアに変わりない」竜王戦七番勝負で2勝3敗となった広瀬章人挑戦者コメント
広瀬章人挑戦者「(第3局に続き先手番で相掛かりを採用し、47手目で手を変えた)まあ、作戦ではあったんですけれども。ちょっとまあ、変化がいろいろある中で、ちょっと本譜がどうだったのかな、っていうところで。こちらの王様がいきなり寄せられてしまう変化も水面下であったので。うーん、けっこう自信がなさそうな局面が途中からは続いていたような気がします。本譜の攻め合いが一手勝ちの変化が多いので、ひょっとしたら、勝っててもおかしくはないかなと思ってました。(1日目はテンポよく指されて事前研究の深さがうかがえた)そうですね、途中までは3局目の将棋とちょっと変化して。有力かなと思ってやってみたんですけど。うーん、ただちょっとそうですね。テンポよく指している中で、ちょっと攻め方を、ひょっとしたら誤っていたかもしれないので。本譜ははたしてよかったのかどうか、っていうところはあります。(82手目、飛車取りに角を打たれたのに対し、飛車を逃げる手に1時間40分の長考となった)△1四角の局面はもちろん、前々から想定はできたんですけど。ただ、そうですね。本譜の筋がやっぱり一番怖くて。ほかの変化を探したんですけど、やっぱり飛車を取られる変化になって苦しいのかな、と思ったので。ちょっとまあ、危ないですけどまあ、勝負したっていうところですね。(形勢がよくなったと感じたのは)えーと・・・。うーん、そうですね。最後の最後まできわどいかと思っていたんですけど。(119手目)▲1四香と角取って、勝ちになったかなと思いました。(これで七番勝負で2勝3敗)まずは一局しのいだという形になったんですけれども。まだまだ苦しいスコアに変わりないので。第6局に向けては、しっかり準備できればなと思います」