コスパ抜群!ローソンの「麺大盛り」カップ麺食べ比べ
ローソンの「麺大盛り」カップ麺
今回は、ローソンのプライベートブランド(PB)「ローソンオリジナル」のカップ麺、「麺大盛り」の「豚コクしょうゆラーメン」「辛みそラーメン」「天かすうどん七味付き」「辛コク濃厚カレーうどん」の4品をレビューします。
コンビニ各社からPBカップ麺の大盛商品が出ており、価格も3社横並びの198円(税込)。しかしセブン-イレブンPBの「セブンプレミアム」やファミリーマートPB「ファミマル」の商品はタテ型カップで麺量が80グラムなのに対し、「ローソンオリジナル」は「スーパーカップ」や「でかまる」等と同じバケツ型で麺量は90グラムとなっています。
「セブンプレミアム」や「ファミマル」に比べ、「ローソンオリジナル」のブランドロゴは慎ましくあまり目立ちません。シンプルなパッケージデザインはコンビニ他社よりも無印良品に雰囲気が似ているように見えます。
しかし今回の「麺大盛り」はデザインこそ地味でも他社に比べてカップの大きさで目立った存在となっており、他の「ローソンオリジナル」より主張が強め。
「麺大盛り 豚コクしょうゆラーメン」
まずは「麺大盛り 豚コクしょうゆラーメン」。製造は日清食品が担当しています。日清食品にはスーパー等で売られている同サイズの大盛カップ麺ブランド「デカうま」がありますが、それらは今回の商品よりも安価で150円以下で売られていることが多いです。
豚の旨みと豚脂のコクを効かせた醤油味のスープに、中細で縮れのついた大盛り麺量の油揚げ麺と、ネギが合わせられています。
大盛で税込198円という価格設定を考えれば、スープの豚の旨みには厚みがありかなりリッチな味わいで、スープだけならもっと高額でもまったく違和感ないレベル。
反面、麺がやや駄菓子のような形状と食感で、具もネギだけ。こういうタイプの麺が好まれる場合も多いので一概に悪いわけではないですが、基本的には麺と具の質は切り捨て、スープの厚みと麺量に全振りしている印象を受けました。
前出の「デカうま」は安価ですが具はもっと入っているので、具がネギだけというのは価格の割に乏しいという見方もできそう。
「麺大盛り 辛みそラーメン」
続いて「麺大盛り 辛みそラーメン」。「麺大盛り 豚コクしょうゆラーメン」と同時に発売された商品で、こちらも製造は日清食品が担当。
辛味を効かせた味噌味のスープに、中細で縮れのついた大盛り麺量の油揚げ麺と、ネギが合わせられています。麺やネギはスープ以外は「麺大盛り 豚コクしょうゆラーメン」と同じと思われ、共通化することでコストカットしているようです。
塩気強めの味噌味に、ピリ辛よりちょっと辛い辛味、さらにはニンニクによってキレを加えています。
旨みやコクの足りなさを塩気や辛味でカバーしているような印象も受けますが、塩気やニンニクでジャンクな味を追求しており、少し駄菓子のような雰囲気の麺と好相性。
ちょっと体に悪そうな強い味で好みが分かれそうですが、カップ麺らしいジャンキーさはカップ麺好きに好まれるかもしれません。
「麺大盛り 天かすうどん 七味付き」
3つめは「麺大盛り 天かすうどん 七味付き」。こちらはエースコック製となっています。エースコックといえば大盛カップ麺のパイオニア「スーパーカップ」があり、定価は高額ですがスーパー等では安売りされているので、今回の商品と価格帯が被るものも多いです。
魚介を効かせた醤油味のつゆに、太め幅広で縮れのついた油揚げ麺のうどんと、揚げ玉とネギといった具や七味唐辛子が合わせられています。
つゆは一般的なうどんに比べて魚介と醤油が強く、特にかつおの風味が強め。うどんでありながらエッジの効き方はそばつゆのような雰囲気がありました。丸みよりもキレ重視な印象です。そばつゆでうどんを食べるのはちょっと新鮮。
七味や揚げ玉といった香りものの脇役が並び、キレ重視のつゆの味わいに彩りを加えていました。
「麺大盛り 辛コク濃厚 カレーうどん」
最後に「麺大盛り 辛コク濃厚 カレーうどん」。製造は東洋水産系メーカーが担当。「ローソンオリジナル」では以前にも通常サイズのカレーうどんが出ていましたが、それを廃して大盛に転じてきました。
東洋水産にも大盛カップ麺の定番「でかまる」や「ごつ盛り」があり、大盛カップ麺の実績十分。特に「ごつ盛り」は大盛でありながら廉価な価格設定で、コスパ重視のカップ麺ファンから絶大な支持を集めています。
とろみのついた濃厚感あるカレー味のつゆに、太め幅広の油揚げ麺のうどんときざみ揚げ、少量のネギが合わせられています。
つゆはポークベースに玉ねぎの風味とかつおだしを加えており、うどんらしく和風だしのかつおがしっかり効いています。
しかしつゆで最も目立っているのはスパイスの強さで、カレーうどんつゆとしてはかなり強力。とろみのついた濃厚感があるつゆの中でスパイシーな魅力が光っていました。大盛で安価ですが決して大味ではありません。
粉末がたっぷり入った袋が2つも入っており、スパイスの強さを担っています。2つ合わせると結構な山盛になるので驚かされますが、魚介粉やとろみ成分も入っているようです。
とろみによって麺とよく絡むことで、スパイスの味がより強調されていました。
ローソンの「麺大盛り」から目が離せない
「ローソンオリジナル」の「麺大盛り」4品は、セブンやファミマの大盛カップ麺と同じ価格ながら麺量が多く、カップも大きくて目立っています。麺量が多くて食べ応えがある一方で、ライバルに比べて具は乏しい傾向ですが、スープのデキは引けを取っていません。
特にうどん2品のつゆは素晴らしく、両者それぞれまるでそばのようなつゆとスパイス感の強さという大きな武器を有していました。
すでに「麺大盛り」第5弾商品の発売も決まっており、今後も目が離せなそうです。