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シーズン7本目のホームランで通算200本塁打にリーチ。史上4人目の750試合未満で到達は間違いなし

宇根夏樹ベースボール・ライター
ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)Mar 12, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月22日、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)は、5回表にホームランを打ち、通算200本塁打にリーチをかけた。

 2019年3月28日のメジャーデビューから数えて、この日は通算出場706試合目。698試合目の4月13日に2本塁打を記録後、前日まで7試合続けてホームランが出ず、少ない出場試合で200本塁打に到達のトップ3には入れなかったが、史上4位にランクインするのは、まず間違いないだろう。

 現時点のトップ5は、658試合のライアン・ハワード、671試合のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)、706試合のラルフ・カイナー、766試合のホアン・ゴンザレス、769試合のハーモン・キルブルーアルバート・ベルだ。

 過去6シーズンにアロンゾが記録したホームランは、2019年が53本、短縮シーズンの2020年が16本、2021年が37本、2022年が40本、2023年は46本。ナ・リーグのトップ3に入らなかったシーズンは一度もなく、それぞれの順位は、1位、3位タイ、3位、2位、3位と推移している。

 5シーズン続けて本塁打ランキングのリーグ・トップ3は、継続中の最長だ。そもそも、このストリークを継続しているのは――2シーズン以上――は、アロンゾの他には、カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)しかいない。こちらは、2022年の46本塁打と2023年の47本塁打がナ・リーグ1位と2位。その前の2021年は、ナ・リーグのワシントン・ナショナルズで25本塁打とア・リーグのボストン・レッドソックスで7本塁打を記録した。

 ちなみに、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、2021年の46本塁打と2023年の44本塁打がア・リーグ3位と1位だが、2022年の34本塁打はア・リーグ4位だ。その上には、62本塁打のジャッジ、40本塁打のマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)、37本塁打のヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)がいた。

 アロンゾは、怪我の少ないパワー・ヒッターだ。1シーズンの欠場は、最も多かった2021年でも、10試合に過ぎない。

 なお、4月22日のホームランは、今シーズンの7本目。この日を終え、ナ・リーグ1位のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)と2本差の2位に位置している。前日の時点で、アロンゾと並んでいたシュワーバーら6人は、4月22日の試合に出場してホームランを打たなかったか、試合がなかったかのどちらだ。6本目のホームランを打ち、彼らに並んだ選手もいなかった。

 一方、大谷らシーズン5本塁打の人数は、前日時点の7人から10人に増えた。リース・ホスキンス(ミルウォーキー・ブルワーズ)、トラビス・ダーノー(ブレーブス)、マイケル・コンフォート(サンフランシスコ・ジャイアンツ)が、5本目のホームランを打った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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