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昨年はMLBでチームメイトだった3人が、今年はNPBでプレーする

宇根夏樹ベースボール・ライター
左からT.オースティン、C.スパンジェンバーグ、D.フレイタス Sep8,19(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今オフ、タイラー・オースティンは横浜DeNAベイスターズ、コーリー・スパンジェンバーグは埼玉西武ライオンズに入団した。2016~18年に広島東洋カープで投げたジェイ・ジャクソンは、千葉ロッテマリーンズと契約した。

 昨シーズン終盤、3人はミルウォーキー・ブルワーズでともにプレーした。スパンジェンバーグとジャクソンは、開幕前から在籍。オースティンはミネソタ・ツインズとサンフランシスコ・ジャイアンツを経てFAになり、8月16日にブルワーズへやってきた。その時点では3人とも傘下のAAAにいたが、同じ試合に出場することはなく、8月18日にジャクソンが昇格し、8月24日にスパンジェンバーグ、9月1日にオースティンが続いた。そして、3人はメジャーリーグで6試合に揃って出場した。

 その皮切りは、ジャクソンがメジャーリーグ初勝利を挙げた9月1日の試合だった。ジャクソンは4回裏から2イニングを無失点で切り抜け、「7番・二塁」として先発出場したスパンジェンバーグは4打数1安打。このヒットで一塁から三塁へ進んだ走者は、次打者の二塁ゴロの間に先制のホームを踏んだ。また、途中出場のオースティンは四球を選び、クリスチャン・イェリッチの本塁打で生還した。

 スパンジェンバーグとジャクソンは、2015年にサンディエゴ・パドレスでも一緒だった。ジャクソンがメジャーリーグ初登板を果たした9月14日の試合でも、スパンジェンバーグは二塁を守っていた。

 一方、ジャクソンは、スパンジェンバーグとオースティンのどちらに対しても、メジャーリーグでもマイナーリーグでも投げていない。今シーズン、日本プロ野球において、初の対戦が実現するかもしれない。

 なお、2019年にブルワーズでプレーした選手では、タイラー・サラディーノもアジアに舞台を移すが、こちらは日本ではなく韓国だ。サムスン・ライオンズに入団した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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