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週明けに、東京でなごり雪がちらつく?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
都心のなごり雪(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

北日本は冬の嵐に警戒

予想天気図(ウェザーマップ)
予想天気図(ウェザーマップ)

きょう5日(土)からあす6日(日)にかけて、北海道の周辺で低気圧が発達する見込みで、ピークを迎えるあす午後9時には北海道のすぐ東で980hPa程度と予想されています。

この影響で北日本は北寄りの風がかなり強く吹き、また強い下層寒気にすっぽりと覆われるため、吹雪く所も多くなるでしょう。

北海道の最大瞬間風速は、広く30メートルから35メートルに達する見込みで、低気圧の発達や進路によっては暴風雪(猛吹雪)となるおそれもありますので、吹雪や吹きだまりによる交通障害に注意、警戒が必要です。

下層寒気が残る場に、小低気圧が通過?

上空寒気などの予想(ウェザーマップ)
上空寒気などの予想(ウェザーマップ)

関東地方にも下層寒気が流れ込んでくるため、週明けにかけては気温が下がり、寒の戻りとなりそうです。そんな中、8日(火)に日付が変わる頃、伊豆諸島付近に小さな低気圧が発生する可能性があり、その後、房総半島沖を通過する計算があります。

8日(火)の午前中は、まだ降れば雪となるような上空1500メートル付近で-3度程度の寒気に覆われていますので、この小低気圧の降水域のかかり具合によっては、雨に雪が混じったり、雪が舞ったりする可能性も考えられる状態です。

8日(火)は、なごり雪がちらつく?

天気分布の予想(ウェザーマップ)
天気分布の予想(ウェザーマップ)

最新のコンピュータの予想では、8日(火)明け方から昼前にかけて、弱い降水域が関東南部を通過していく見込みで、埼玉や東京多摩、神奈川西部などを中心に、弱いながら雪やみぞれが降る計算となっています。

とはいえ、この降水域をもたらす小さな低気圧自体、ほとんど顕在化しない計算や顕在化しても降水域が房総半島をかすめて通過する計算など、非常に微妙な感じとなっており、今後の計算変わりも大いに考えられるのですが、今のところ、8日(火)午前中は、なごり雪がちらつく可能性が計算されています。

東京都心も可能性あり?

東京都心の予報(ウェザーマップ)
東京都心の予報(ウェザーマップ)

ウェザーマップが発表している東京都心のピンポイント予報でも、8日(火)明け方に雪のマークが出現しています。気温は5度位ありますが、湿度が低めのため、小雪がちらつくような計算となっているのです。

上述したとおり、この8日(火)の降水予想はかなり難しいのですが、それに伴って、最高気温の予想にもかなりの幅があり、日中にかけて曇天が続けば10度に届かないような真冬並みの寒さが予想される一方、早めに日差しが戻れば、15度近くまで上がる可能性も予想されている状態です。

雪や寒さを含めて、8日(火)の予報は要注目です。

なお、その後は下層寒気が抜けていきますので、来週の後半にかけては、再び春本番の陽気が戻ってくる見込みです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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