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子育て支援センターは親子で行ける身近なおでかけスポット~保育士パパがすすめる【子育て支援センター】

hirofuminice元保育士Webライター

子どもは家で好きなおもちゃで遊ぶのも好きですが、おでかけも大好き。遠出をしなくても、大好きなお父さんはお母さんと一緒に出かけるだけで嬉しいものです。

そこで、今回は親子で行ける身近なスポットとして“子育て支援センター”を紹介します。「子育て支援センターってどんなところ?」と疑問に思う人や行ったことがない人は、特によく読んで活用してください。

子育て支援センターとは

子育て支援センターは、厚生労働省の“地域子育て拠点支援事業”の1つで、市町村や市町村から委託を受けた民間の団体が運営している施設です。家庭庁のホームページによると、地域子育て支援事業の主な事業内容には次の4つがあります。

  1. 子育て親子の交流の場の提供と交流の促進
  2. 子育て等に関する相談、援助の実施
  3. 地域の子育て県連情報の提供
  4. 子育て及び子育て支援に関する講習等の実施

つまり、就学前の親子が一緒に行って遊べる施設です。子育て支援センターには保育士などのスタッフがいますので、親子で遊ぶほかにスタッフと一緒に遊んだりお話したりすることもできます。また、子育てについての悩みがあれば、相談をすることもできる施設です。

親子で子育て支援センターを利用するメリット

親子で子育て支援センターを利用するメリットは遊べたり育児相談をしたりできることはもちろん、ほかにも数々のメリットがあるので紹介します。

親子で子育て支援センターを利用するメリット① 親子でたくさん遊べる

子育て支援センターは、施設によって広さや遊具の種類はさまざまですが、ほとんどの支援センターが自宅よりもスペースは広いでしょう。そして自宅にはない遊具があり、家ではできない遊びを親子でのびのびと遊ぶことができます。親子一緒に遊んで親子のコミュニケーションを深めるのもよし、子どもが1人で遊びに熱中するならそばで見守るのもよいでしょう。家では見られない子どもの姿が発見できるかもしれません。

親子で子育て支援センターを利用するメリット② 育児相談ができる

前述したように、子育て支援センターの主な業務の中に“子育て等に関する相談、援助の実施”がありますので、スタッフに育児相談をすることができます。子育て支援センターに連絡をし、対面や電話などで相談する方法もあるので、深刻な悩みがある場合やじっくりと話を聞いてほしいなどの希望があれば相談サービスを利用してください。

また、改めて相談するほどではないけど、「離乳食について知りたい」「お昼寝をあまりしなくて心配」「トイレトレーニングはいつから、どんな風に始めたらよいの?」など疑問に思ったことや困っていることなどがあれば、子育て支援センターに遊びに行った際に、スタッフに聞いてみることもできます。

1人目の子育てをしている人は、入園後のことについてもわからないことが多くあるでしょう。子育て支援センターは保育園やこども園に併設されているところも多いので、園に入園後のことを詳しく知ることもでき、普段の保育の様子を見られる機会もあります

親子で子育て支援センターを楽しむ方法③ 親も子も友だち作りができる

子育て支援センターの中には日曜や祝日もオープンしている施設もありますが、月曜日から土曜日に開館している子育て支援センターが多いです。そして、小学高低学年まで利用できるセンターもありますが、多くの支援センターは就学前の子どもと保護者が対象。平日は育児休暇中や専業主婦のお母さんを中心に、孫の面倒を見ているおじいちゃんやおばあちゃん、平日休みのお父さんやお母さんが子どもを連れて多く訪れます。土曜日は、平日に仕事をしているお父さんやお母さんも利用するため、お父さん率が平日よりも高くなる傾向にあります。

保護者の年齢は20代から4,50代、中には60代以上のおじいちゃんやおばあちゃんも利用するため年齢層は幅広いですが、連れてくる子ども達は同年代です。子ども達同士で遊びながら、仲良くなれることはよくあります。支援センターに行くまでは同世代の子どもと接する機会がなかったのに、支援センターに行くようになって友だちができ、コミュニケーション能力が育まれたというケースはとても多いのです。

そして、大人同士は年齢差があっても子どもの話題をきっかけに、年齢を気にせず仲良くなれることもあります。よく利用していると顔なじみになり、仲良くなれるケースは多くあります。お互いの子育ての話をするうちに、悩みを相談し合ったり解決のヒント与え合ったりすることもできるでしょう

大人だけではなく、お子さんも子ども同士で一緒に遊ぶうちに自然に仲良くなれます。友だち同士で遊ぶことで、コミュニケーション能力が育ったり遊びの幅が広がったりというメリットもあるのです。

親子で子育て支援センターを楽しむ方法④ イベントに参加する

各子育て支援センターではいろいろなイベントも行っています。自由に遊ぶのも楽しいですが、イベントに参加してみるのもよいでしょう。イベントにはお子さんの誕生日をお祝いする誕生会ひなまつりやクリスマスなどの季節のイベント工作発育測定など、それぞれの支援センターでさまざまな内容のイベント企画し、行っています。ときには外部の講師を呼んでベビーヨガダンス、保護者向けに育児健康などの講座を行うこともあるので、ホームページやSNSでチェックしてみてください。

尚、有料でイベントを行う場合もあるので、参加費などの概要をよく確認することをおすすめします。

親子で子育て支援センターを楽しむ方法⑤ 支援センター巡りをする

各地域にたくさんの子育て支援センターがあり、施設の作りや雰囲気、遊具の種類、イベント内容などそれぞれに特色があります。家から近い支援センターが1番利用しやすく、行きつけの支援センターがあると便利ですが、ときには少し足を延ばして普段とは違う支援センターに行ってみるのも楽しいです。初めて来所するときは緊張するという人もいますが、子育て支援センターのスタッフは初めての人でも笑顔で温かく迎え、歓迎してくれるので安心。午前と午後で違うセンターに行ってみるちょっと遠いけど楽しそうなイベントがあるから行ってみるなど、いろいろなセンターを回ってみるのも1つの楽しみ方です。

子育て支援センターを利用する際の注意点

親子で楽しめて、メリットが多い子育て支援センターですが、トラブルなどが起こるとせっかくの楽しい場所が台なしです。主に起こるトラブルと、トラブルを回避するための方法を2つ紹介します。

子育て支援センターを利用する際の注意点① 子どもから目を離さない

子育て支援センターにはスタッフもいますが、親子で遊ぶ場所なので基本的には親の責任の下で過ごす場所です。親同士の会話やスマホに夢中になってお子さんから目を離してしまい、その間に子どもがケガをするようなことがないよう注意しましょう。子どもはあちこち動き回って遊ぶこともあるので、追いかけるのは大変で会話したくてもなかなかできないという日もあるでしょう。しかし子ども最優先で、何かあったときにすぐ対処できるようお子さんのそばにいることが大切です。

子育て支援センターを利用する際の注意点② 子ども同士のケンカ

子ども同士は仲よく遊んでいても、おもちゃを取り合ったりやりたい遊びが違ったりして一瞬でケンカになってしまうことはよくあります。ケンカを通して学んでいくこともあるので、ケンカがすべて悪いわけではありません。しかし、手や口が出て相手の子どもにケガをさせてしまったり、様子を見ていなかったために親同士でトラブルになったりするケースもあります。トラブルになってしまい、支援センターに通いづらくなるのは悲しいことです。いつもお子さんの近くに寄り添い、事前にトラブルを回避するよう心掛けましょう。

まとめ

子育て支援センターについて解説しました。最後に注意点を2つ紹介しましたが、お子さんから目を離さずそばにいるように心掛けていればトラブルが起こることはありません。安心して気軽に利用してみてください。

また、子育て支援センターの中には一時保育を行っているところもあります。通院や美容院、リフレッシュなどの理由で利用するのもよいでしょう。

元保育士Webライター

元保育士で、現在はフリーランスとしてWebライターのほか、リトミックや親子遊びの指導など幅広く活動しています。保育士やリトミック指導のスキルや知識、父親としての子育て経験を基に、子育てや保育に関する情報を発信していきます。

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