ほったらかしでOK!夏にできた汗染みや黄ばみを簡単に落とせる裏技
こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。
洗濯機でしっかり洗ったはずなのに、しばらくすると首元や脇に汗染みや黄ばみが出現!
だれでもそんな苦い経験ってありますよね。
それは、衣類が吸った汗や皮脂をしっかり洗い落とせていないのが原因です。
着るたびに洗濯機で洗濯しているのにって思うかもしれませんが、たっぷり汗を吸った夏物衣類をしっかり洗えている人ってじつは少ないんです。
本日は、面倒なシミ抜きやゴシゴシ手洗いをしなくても、放置するだけで衣類全体の黄ばみをしっかり落とす方法を紹介します。
じつは洗いきれていない汗や皮脂
汗染みや黄ばみは、落とし切れなかった汗や皮脂の汚れが酸化することで現れます。夏の衣類は汗をよく吸っているので、汗や皮脂を衣類に残すことなくしっかり洗うことが大切です。
汗や皮脂をしっかり洗うのに大切なことは2つ
・弱アルカリ性の洗剤を使う
・たっぷりの水量で洗う
汗染みや黄ばみの原因になる汗や皮脂の汚れは「酸性」。酸性の汚れは反対の成分である「アルカリ性」の洗剤で中和することで落とすことができます。
冬などあまり汗をかかない季節なら中性洗剤でも十分なんですが、汗をたっぷり吸った夏の衣類はより洗浄力の強い「アルカリ性」の洗剤を使って洗わないと汚れを落とし切れずに後々汗染みや黄ばみとなって現れる可能性大!
また、洗剤が汚れを洗い流していると思っている方も多いと思いますが、洗剤は衣類から汚れを浮かせて、浮いた汚れは水の力で衣類から剥がし取り洗い流します。夏物衣類の洗濯には洗剤以外にも水量もとても大切です。
夏の衣類は他の季節よりも水量を上げて2回しっかりすすぐだけでも、汗もニオイもよりスッキリ洗うことができます。
毎回ではなくてもいいですが、汗をたっぷりかいたなと思う日は弱アルカリ性の洗剤を使い、たっぷりの水で洗うと仕上がりは変わってきますのでぜひ試してみてください。
とはいえ、どんなに気をつけていても発生するのが夏物衣類の汗染みや黄ばみ!
できてしまった染みはどうすればいいのか?
効率よく落とすにはどうすればいいのか?
洗浄力の高い固形石けんや部分洗い用の洗剤を使ってこすり洗いをするのが確実ですが、枚数や面積が大きいと大変な重労働です。
できるだけ楽をしたいという方は、 “ほったらかし” で汚れやシミをオフできる「つけ置き」を試してみてください。
どの洗浄剤を使えばほったらかしで黄ばみを落とせるのか
「黄ばみ」「落とし方」「つけ置き」などでネット検索してよく目にするのが以下の3つの方法です。
「重曹」でつけ置き
「炭酸水素ナトリウム」や「重炭酸ソーダ」ともいうアルカリ系の成分。水の溶けにくく粒子が荒いので、洗浄というよりは研磨して汚れをかき取るほうが得意です。
「セスキ炭酸ソーダ」でつけ置き
重曹と炭酸ソーダが混ざったものをセスキ炭酸ソーダと言います。
重曹よりも粒子が細かく重曹のような研磨効果はありませんが、水に溶けやすくアルカリ度が強いため、油やたんぱく質の汚れをよく落とします。
「酸素系漂白剤(粉末)」でつけ置き
酸素系漂白剤の主な成分は過炭酸ナトリウム。
過炭酸ナトリウムとは炭酸ソーダと過酸化水素を混合して作られています。
40度以上のお湯に溶けるとたくさんの酸素が発生し、その酸素の泡で汚れを落とします。色柄ものにも安心して使えるのが特徴。
では、この3つのうちのどの方法をチョイスすればいいのか実際に洗って確かめてみます
実際に洗ってみた結果
試した洗浄剤は重曹、セスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤(オキシクリーン)の3種類
洗うのは、私がこっそり採取している夫の黄ばみを培養した枕カバー。ニオイもかなりキツいです。
1時間漬け込んだ結果
約40度のお湯に「重曹」「セスキ炭酸ソーダ」「酸素系漂白剤」を溶かして、それぞれ1時間つけ置いた結果がこちら
※ 一番左はなにもしていない黄ばみです。
オキシクリーン、セスキ炭酸ソーダ、重曹の順番に黄ばみが目立たなくなっています。
酸素系漂白剤のオキシクリーンは本来の布色がはっきりわかるまで黄ばみを落とすことができました。
ニオイに関しては落ちきれていません。
2時間漬け込んだ結果
重曹は1時間も2時間も違いはわからず。
画像ではわかりにくいんですが、重曹以外は2時間つけ置きしたものの方が1時間つけ置いたものよりも黄ばみは落ちています。
ニオイを気にならなくなりました。
綿やポリエステルなどの水に強い素材を洗う場合は2時間ほどつけおきした方が良さそうです。
実験の結果、放置(つけ置き)するだけで布の色である薄い青がはっきりわかるまで黄ばみが落ちたのは酸素系漂白剤のオキシクリーンだけです。
オキシクリーンでTシャツの黄ばみを解消する方法
黄ばみには酸素系漂白剤が効果的だとわかったので、オキシクリーンを使って実際に黄ばんだTシャツを洗います。
洗う前に洗濯表示マークを確認します。
水洗い不可、漂白剤の使用不可のマークが付いていると自宅では洗えないのでご注意ください。
またアルカリ性に弱いウールやシルクといった動物性の繊維にも酸素系漂白剤は使えません。
1、給湯器の温度設定を40〜50度に設定して、洗面台やバケツにお湯をはります。
ポットなどで沸かしたお湯で温度を調整してもOKです。お湯に手をつけて少し熱いなと思う温度が適温です。容器に入りきらないほど大量の衣類を漂白する場合は湯船などを使ってください。
2、1の容器にTシャツと規定量のオキシクリーンを投入
ちなみに4Lのお湯に対して付属スプーン1杯(28g)のオキシクリーンを入れます。
3、お湯の温度を下げないために、梱包に使うプチプチ(緩衝材)を使ってフタをします
湯船を使う場合はフタをするだけでもOKです。
4、2時間つけ置いたあと、洗濯機で通常の洗濯
洗剤を使い(できれば弱アルカリ性の洗剤)、たっぷりの水量で洗います。すすぎは2回おこなってください。
輝くような白というわけではないですが一皮向けたように白くなったのがおわかりいただけますでしょうか?
手間のかかるシミ抜きや沸騰したお湯で煮出すなどをしなくても2時間放置するだけで黄ばみが落ちて清潔感が蘇りました。
手間なく黄ばみを落とす方法 まとめ
酸素系漂白剤を使うと2時間放置するだけで黄ばみを落とすことができます。
今回実験で使ったのはオキシクリーンですが、100円ショップで販売されているオキシウォッシュやワイドハイターなど粉末の漂白剤であれば何を使っても大丈夫です。
40〜50度ほどのお湯を使ってつけ置きすれば2時間ほど放置するだけで、擦ったりもんだりしなくても黄ばみを落とすことができます。
漂白剤で黄ばみをしっかり落とすコツは
・40〜50度のお湯を使う
・お湯の温度をできるだけ下げないようにする
・つけ置き時間は2時間
・つけ置きしたあとはたっぷりの水で洗うこと
夏にたっぷりと汗を吸った衣類はキレイに洗ったと思っても時間がたつと汗染みや黄ばみが発生したりします。
じつは汚れがしっかり落ちていないことが多いんです。
2週間に1度、あと長期保存する衣替え時は漂白剤を使ってしっかり汚れをオフしてみてください。