おもちゃの片づけは「子どもの好きなアレ」を活用して、子ども主導で進めれば楽しさ倍増!
自分らしい暮らしの作り方、藤原友子です。
5月に入りました。新学期が始まったこの1か月、親子共に走り続けたのではないでしょうか。
そして今、GWくらいゆっくりしたいのに、家で過ごす時間が増え部屋が散らかることにイライラしている人もいるでしょう。
そこで、今日はGWにぜひ始めてほしい子どもの片づけについてです。
子どもの片づけは、好きなモノから始めるのが一番
子どもに片づけをして欲しいと思うと、散らかっている状態を解消することに目が向きがちです。
毎日生活をしていると、使ったモノを元に戻すという後片づけは必ず必要ですが、いつもそればかりではおもしろくありません。
そこで、子どもに自分の大切なモノを収納する場所や方法を考えてもらい片づけを自分ごとにしてもらいましょう。
例えば、子どもが大事にしているおもちゃ。大人にとっては散らかる原因にしか見えないかもしれません。
「片づけて!」と言ったところで解決するわけではないので、
「おもちゃのおうちを作ってみない?」
「車(おもちゃ)の駐車場を作ろう」
「このおもちゃ、遊ぶとき取り出しにくくない?」
「もっとスッキリ、使いやすくする方法を探そう」
などと声をかけ、収納場所や方法のアイデアは、インターネットで検索します。
子どもが好きなインターネット検索を上手に活用
インターネットネット検索をすでに活用している子もいれば、したことがなくても興味を持っている子は多いでしょう。パソコン、スマートフォン、タブレットなどを使うことができるのであれば
キレイに収納したいおもちゃの種類や名前・収納
と検索すれば、たくさんの情報が出てきます。
100均グッズで考えたいというのであれば
おもちゃの種類や名前・収納・100均
などと、追加で情報を入れると具体的なヒントが出てきます。
子どもにとっては、記事よりも画像で検索したがイメージが湧きやすいし、動画の方が理解しやすい子どももいます。
そうやって出てきた多数のアイデアの中から、どれが一番子どもの好みで現実的(予算やサイズ)で、出し入れなどがしやすいかを考えます。
子どもと最善な方法を探し実行することは、子ども主体で進める片づけなので、子どもは意外と喜び、そのおもちゃだけでも後片づけをしてくれる可能性も大きくなります。
我が家の長男も、自分で考えたおもちゃの収納だけはキレイをキープできていました。
ただ漠然と棚全体の収納や、部屋全体の収納を考えるのは大変です。まずは子どもの一番大切なおもちゃの収納から始めるのがよいでしょう。
インターネット検索で収納アイデア集めの注意点
インターネットで収納情報を集めることができるのは大変便利ですが、注意点もあります。
- サイズ
気にいった棚やケースを見つけた時、そのまま購入し使いたくなりますが、サイズが一番大事です。気に入った情報を丸ごとマネするのではなく、自分の家の中で同じイメージを再現できるよう、出し入れの動きをシミュレーションし、サイズは丁寧に計測しましょう。
ネット上で、棚やケースを購入する場合は、サイズが明記されている商品をいくつか比べることができるので、じっくり考えることができます。
100円ショップのプラスチックかごを活用する人も多いでしょうが、たとえ100円でもサイズを間違えて買ってしまうと、使えないモノを増やしてしまうことになるので、サイズの正確な計測は重要です。
- テイスト
家、部屋の雰囲気に合う収納を選ぶと、統一感も生まれます。そのために素材と色選びが大事です。
布や木などのあたたかみのある雰囲気が好きなのか、それとも手入れのしやすさを考えプラスチックなどがいいのか、子どもの好みと親の好む素材や色が一致すれば一番よいですが
子どもにはとりあえず好みのモノを探してもらい、その中から最終的に親が決めるか、小学校高学年であれば親が初めに素材や色などの条件を出してもよいと思います。
- 一気に完成させようとしない
気にいった収納アイデアを見つけても、それを実際に再現するために焦りは禁物です。本当にそのアイデアで、おもちゃの出し入れがしやすくなるのか、サイズやテイストは大丈夫なのか、予算などじっくり考えましょう。
棚などを買う場合は、棚の中の細かいモノを入れる収納は、慌てて完成させることを目指さず一旦家にある空き箱などを活用し仮決めでもよいです。
少しずつ子どもの様子などを見ながら完成させることで、失敗のない子どもが後片付けしやすい収納が完成します。
検索して出てくる情報の中には、子どもの好みや条件にピッタリ合うモノはなかなかないかもしれません。
しかし、様々な情報をヒントにし、自分がよいと思う情報を選び、それを元に自分の身の回りを整えることは、「自分の暮らしの正解」を作る第一歩になるのです。
「自分の大切なモノを大切にする」これが片づけ
我が家では、これまでおもちゃやマンガ、ランドセルの収納などを子どもと考えてきました。
私が大切にしているのは、4人の子(高2、中3、中1、小5)を「片づけができる子」に育てるのではなく「必要なモノを選び管理できる子」に育てることです。
そのために今は大切なモノの管理の楽しさを教えたいので、「片づけなさい!」を多用せず、収納を一緒に考える時間をできるだけとるようにしています。
現在中学生になった長男は、自分の大好きなスニーカーの収納などを自分で検索しています。自分の大切なモノを管理する喜びを感じ、身の周りを整えることを楽しんでいるようです。
まだ子どもが片づけができなくてイライラすることもあるでしょうが、今は自分の暮らしを作る楽しさを少しでも味わってほしい時期です。
親自身が子どもの身の回りのモノに注目し、それを大切に扱う収納場所を一緒に考えることは「片づけなさい」よりも効果的なことがあります。
5月は晴れた日も多く家の中を見直すにはピッタリの時期です。
普段は散らかっていることが気になる大人も、子どもの必要なモノ・大切なモノを普段より大切にする時間にしてはいかがでしょうか。
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選ぶ暮らしラボ 藤原友子(ふじわらゆうこ)
1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。長男との片づけバトルで「大切なモノを選ぶ」ことの重要性に気づき、「選ぶ」から始める片づけや暮らし方を伝える活動中。
二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』