子供の問題解決は心ではなく技能!?:ソーシャルスキルの心理学
<ソーシャルスキルが子供の人生を決める>
■心が大切?行動が大切?
このページは心理学のページですから、もちろん心の大切さを語ります。でも、人の心は言えません。その人がどんなに愛にあふれていても、その愛自体を見ることはできません。どんなに善意の人でも、その善意自体を見ることはできません。
私たちに見える(感じられる)のは、表情であり、姿勢であり、メールの文字や聞こえてくる声なのです。
■ソーシャルスキル
もしも心がどんなに素晴らしくても、その心が伝わらなければ意味がありません。逆に心が伴っていない時ですら、外から見える態度がしっかりしていれば、それなりに評価されるでしょう。人間関係も上手くいくでしょう。
きちんと挨拶できる、報告連絡相談ができる、ごめんなさい、ありがとうが言える、そうすれば、きっとなんとか生きていけます。
これらの言動を、ソーシャルスキル(社会的技能)と呼んでいます。子供でも大人でも、上手く行かないのは、心の問題ではなく、ソーシャルスキルが足りないからと考えることもできます。
そしてソーシャルスキルは、トレーニングによって改善できるのです。
たとえば、引越しをした幼い子供が最初に覚えなければいけないのは、友達の輪に入る方法です。
私は子供の頃、「いーれーて」と言って、子供の遊びの輪に入っていました。文字では表しにくいのですが、独特の抑揚があります。新潟市中央区では、「よーせーて」と語っている子供たちを見ました。
「かくれんぼするものこの指とーまれ」と誰かが言って、人差し指を突き出す。すると一緒に遊びたい子たちが、その子の指をつかむ。そういう知識がないと、遊びの輪に入れないわけです。
これが大人になれば、名刺の渡し方、電話の受け答え、手紙の書き方になります。あなたやあなたの子供がうまく行かないのは、心の問題ではなく、ソーシャルスキルが不足しているからかもしれません。
■思春期に必要なソーシャルスキル
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