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NPB打撃ランキング2018-20。過去3年に計90本塁打以上は5人、OPS1.000以上は2人

宇根夏樹ベースボール・ライター
柳田悠岐(写真:アフロスポーツ)

 2018年以降の3シーズンに最も多くのホームランを打った選手は、パ・リーグが114本の山川穂高(埼玉西武ライオンズ)、セ・リーグは109本のネフタリ・ソト(横浜DeNAベイスターズ)だ。この2人は、ホームランの量産ペース、1本塁打に要した打数の少なさも、計1000打席以上の71人中、トップ2に位置する。

 山川とソトを含め、90本塁打以上は5人。浅村栄斗(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)と岡本和真(読売ジャイアンツ)は、シーズン30本塁打以上を3年続けている。

筆者作成
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 打率、出塁率、四球率、OPSのトップ10は、以下のとおり。いずれも、1000打席以上の選手を対象とした。71人のうち、筒香嘉智(現タンパベイ・レイズ)と秋山翔吾(現シンシナティ・レッズ)は2018~19年の2シーズン、近本光司(阪神タイガース)は2019~20年の2シーズンだ(近本は、どのトップ10にもランクインしていない)。また、村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)の場合、2018年は14打席に過ぎない。

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 打率と出塁率、OPSでトップの柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)は、長打率.627も最も高い。この3部門とも、セ・リーグの選手ではトップの鈴木誠也(広島東洋カープ)も同様。長打率.575は柳田に次ぐ。

 打率.300以上は、トップ10の他に2人。荻野貴司(千葉ロッテマリーンズ)と糸井嘉男(阪神)が、それぞれ.302と.300を記録している。OPS.900以上は、トップ10の10人と.900の村上。小数点第4位を四捨五入すると、ソトも.900となる。ちなみに、村上の三振率27.1%は、71人のなかで最も高く、25%以上は他にいない。もっとも、村上はパワーを発揮しているだけでなく、四球率も高いので、三振の多さは気にならない。

 四球よりも三振が少ない、四球/三振1.00以上は4人。1.32の吉田正尚(オリックス・バファローズ)、1.15の近藤健介(北海道日本ハムファイターズ)、1.02の青木宣親(東京ヤクルト)、1.01の福田周平(オリックス)がそうだ。四球率が10%以上で三振率が10%未満は、12.9%と9.8%の吉田だけ。四球率15%以上&三振率15%未満は、17.2%と15.0%――厳密には14.9815…%――の近藤しかいない。

 なお、2020年の近藤の出塁率については、こちらで書いた。

近藤健介の出塁率.465は、歴代のなかでもかなり異質。10本塁打未満で出塁率.450以上は…

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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