【料理】簡単1分!料理が面倒な人こそやるべき「きゅうり」の切りかた
元海上保安官で2児の母、大型巡視船で船舶料理士をしていた川崎みさです。
きゅうりが安く買える季節になりましたね。旬の野菜がリーズナブルに買えるのは嬉しいけれど、暑さから「キッチンに立つ時間を少しでも短くしたい」と思い始めるのもこの季節。
節約や家族の健康を思うと自炊が一番だけど「料理が面倒」「少しでも簡単にすませたい」と思っている方は、ぜひ本記事をご一読ください。
料理が面倒な時は「乱切り」一択
きゅうりの切り方には色々な方法がありますが、手間も時間も最小限で済ませたいなら「乱切り」がおすすめです。
「乱切り」とは?
「乱切り」とは、野菜の切り方の一種。棒状の野菜をクルクルと回し、角度を変えながら大きさを揃えて切る方法を「乱切り」と呼びます。
「乱切り」がおすすめの理由
薄切りや千切りに比べて「手数が少ない」のが一番の魅力。
長さが約15センチあるきゅうりを2ミリほどの薄切りにするには75回も包丁を動かす必要がありますが、「乱切り」にすれば切る作業が15回ほどで済むため、1分かからずきゅうりの下拵えが終わります。「きゅうりを切る」という工程が、約5分の1の時間と手間で終わるのです。
海上保安庁の巡視船で船舶料理士として働いていた頃、事件や事故の対応で調理の時間が取れない時には、待たせている乗組員に食事を少しでも早く提供するために「きゅうりの千切りの酢の物」から「きゅうりの乱切りサラダ」などにメニューを変更していました。
「乱切り」は食べる側にもメリットがある
「乱切り」には、食べる側にもメリットがあります。乱切りにしたきゅうりは「ひと口大」の大きさなので、しっかり噛まなくてはいけません。この「噛む」という行為にとても重要な意味があるのです。
「噛む」ことで顔周りの筋肉を鍛える
満腹感が得られやすく食べすぎ防止になる
しっかり「噛む」と消化にも良い
「乱切り」は、最小限の手間と時間できゅうりのカットが済むうえに、このように食べる側にも嬉しいメリットがたくさんあるのです。
余談ですが、海上保安官時代は「船乗りの便秘」が深刻な悩みのひとつでした。狭い船内では運動不足になることもあり、長期航海の後半になると、わたしも含めた多くの乗組員が便秘気味に。みんなの健康を担う食事担当者として、「早食い対策」「便秘対策」のため、野菜を「乱切り」にしてよく噛んで食べてもらえるように工夫をしていました。
料理が面倒なときは「乱切り」しよう!
乱切りにして、お好みでマヨネーズやドレッシングをかければあっという間に夏らしいきゅうりの副菜が1品完成!
メニューによっては、別の切り方が良い場合もありますが、きゅうりが旬を迎えた今、おいしく!手軽に!自炊のハードルを下げ節約するためにも「きゅうりの乱切り」がおすすめですよ。
※「乱切り」は、小さなお子様や固形物をうまく呑み込めない高齢者の方には不向きです。