田舎移住の際に鬼の断捨離をやって思った「ミニマル思考」の本質
私は30歳のときに会社を辞めて、妻と一緒に田舎に移住しました。
そして、移住を機に「鬼の断捨離」を決行しました。
私は普段から定期的に断捨離はしているものの、
心理的な最後の砦があって捨てられないものがいくつかありました。
今回は手放したモノを紹介して、断捨離の経験を通して「ミニマル思考」の本質について考えたことをまとめたいと思います。
鬼の断捨離で手放したモノ
ハーレーダビッドソン
ハーレーは男の夢だと思っています。購入した時はすごく興奮しました。
2002年式のFXDL 気に入ってました。
実情は、移動の手段というよりも趣味でしかないし、
乗る機会は極端に少なかったように思います。
しかも、トラブルや車検の度にお金がかかる「負債」でした。
手放してみて自分でも驚くほど「よかったー!」と思いました。比喩ではなく、本当に買った時と同じくらい喜びを感じました。
「男の夢」が、いつの間にか負債に成り下がっていたので、無事に手放せてホッとしたという感じでした。
そして、手放したことによって、自分の人生にとっては必要なモノではなかったんだと整理できました。
釣具一式
昔、父親が「世の中で一番お金がかかる趣味は釣りだ」と言っていたのを今でも覚えています。気づけば趣味の1つが釣りになっていた私ですが、確かに初期投資だけで結構大きな金額がかかる上に、何かとお金がかかり続ける趣味です。
海が遠い地域に移住したのを機に、釣具に関しても一式を断捨離しました。
釣具には結構お金がかかっていて、総額で50万円くらいは使っていた気がします。
それに、釣行の度に離れ島などに行っていたので、交通費などを含めると考えたくない金額を使っていたように思います。
釣りに関していうと、海が遠い地域に移住してきたということで、断捨離する良い機会となりました。
メルカリで売り捌けてこれもホッとしました。
高かった服やブーツ
今考えると、20代の頃のファッションへのお金の使い方は異常でした。
ブランド品やレザー製の高いモノをいっぱい所有していました。
30代になってからは定期的にこれらを断捨離してはいたのですが、
最後の砦みたいなお気に入りのジャケットやブーツまで売っちゃいました。
20代の頃は、なぜあんなにファッションにお金を使っていたのでしょうか。
誰かこの現象に名前をつけてほしいくらいです。
その反動で30代になってから外見に無頓着になりすぎて逆にヤバいです…笑
「ブランド品やレザー製品は長く使える」という理由でいくつか残していましたが、全く着る機会がないし、正直、着てて疲れるんですよね…着心地が良いわけではないし、汚したくないし、クリーニング代とか余計にお金かかっちゃうし。
高いとか、ブランド品とか、長く使えるとか関係ないです。
不要なモノは心を無にして断捨離!これもメルカリで売り捌きました。
CDや本
中学、高校、大学、社会人...CDや本は青春や思い出そのものです。
ですが、CD・本の棚を埋めることが目的になってしまい、手に取ることなんてほぼありません。それに加え、サブスクやダウンロードが当たり前の時代。
思い出は胸の中に閉まって手放しました。
僕の世代はまだCDが全盛の頃だったので、CDラックをCDで埋めるのが趣味になってました。はい、手段の目的化ですね…笑
今はサブスクやYouTubeで音楽を聴くし、Kindleで本を読むし、棚から出してきてこういったものに触れる機会はなくなっちゃいました。
もはやコレクションでしかないのでまとめてメルカリで売りました。
ミニマル思考の本質
私はモノはあくまで人生を豊かにするための手段だと考えます。
しかし、気づけば手に入れる行為そのものが目的になってしまうことが多いです。
・買ったことに満足してすぐ枯らしてしまう観葉植物
・聴かれることがないレコードコレクション
・2度と読まれることがない本が並んだ本棚
・着ていない服がいっぱい収納されてるクローゼット etc.
そんな中で、断捨離は自分にとって本当に必要なモノの確認作業だと思っています。
自ら手を動かして手放す作業をやることで、以降人生に必要ないモノを買うこともなくなります。
ミニマリストがファッション化しつつありますが、大事なのはモノを減らすこと自体ではなく、自分の人生と真っ向から向き合って暮らしを豊かにすることだと思っています。
また、これはモノに限った話ではないと考えています。
特に強く感じるのが人間関係や情報についてです。
必要以上に人と関わると疲れるので、暮らしや仕事の中で関わる人数は少なくていいと思いますし、プライベートなんて心許せる限られた人とだけ付き合えばいいと思っています。
情報についてもニュースアプリやSNSを眺めているといくらでも情報が入ってきてしまうので、政治家や芸能人のスキャンダルにいちいち反応せず、必要な情報を取捨選択する力が試される時代だと思っています。
一昔前であれば「アンテナを張りなさい!」がよく言われていましたが、今は勝手に色々と入ってくる時代なので「積極的に手放しなさい」が正しい時代だと思っています。
人生100年を心地よく幸せに暮らすために、自分にとって大事なヒト・モノ・コトを大事にしたいものです。
同じ内容についてVoicyでも配信していますので、よかったらこちらも聴いてもらえると嬉しいです。