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3000安打&500本塁打&600二塁打は、カブレラが史上3人目。3つのうち2つを達成しているのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ミゲル・カブレラ(左)とホゼ・アルトゥーベ May 7, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月7日、ミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)は、600本目の二塁打を打った。上の写真は、その直後だ。

 2週間前の4月23日に、カブレラは3000安打に到達した(「3000安打のカブレラを最初に抱きしめたのは、あのイグレシアスだった」)。昨年8月22日には、500本目のホームランを打っている。これらのマイルストーンの達成者は、それぞれ50人に満たず、3000安打が33人、500本塁打が28人、600二塁打は18人だ。ちなみに、500二塁打は64人が達成している。

 3000安打と500本塁打と600二塁打をいずれも達成している選手は、3人しかいない。ハンク・アーロンが、3771安打、755本塁打、624二塁打。アルバート・プーホルス(セントルイス・カーディナルス)が、3310安打、681本塁打、673二塁打。カブレラは、3009安打、503本塁打、600二塁打。現役選手のプーホルスとカブレラは、5月7日時点の本数だ。

 これら3つのマイルストーンのうち、2つを達成した選手は、19人を数える。3000安打&500本塁打が4人、3000安打&600二塁打が13人、500本塁打&600二塁打は2人だ。600本以上の二塁打を打ちながら、3000安打に到達していないのは、バリー・ボンズだけ。ボンズの762本塁打は、誰よりも多い。ボンズとアーロンに次ぐ、714本塁打のベーブ・ルースは、2873安打と506二塁打なので、ここには入らない。

筆者作成
筆者作成

 この19人に、アーロン、プーホルス、カブレラを含めた22人中、15人は殿堂入りしている。あとの7人のうち、プーホルスとカブレラについては言うまでもなく、引退から5年経っておらず、まだ候補者資格を得ていないエイドリアン・ベルトレーも、殿堂に迎え入れられるだろう。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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