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延期となったWBA/WBC/IBF/WBO統一ミドル級タイトルマッチ

林壮一ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(写真:ロイター/アフロ)

 9月10日に行われる予定だったWBA/WBC/IBFミドル級王者、クラッサ・シールド(27)と、WBOミドル級チャンピオンのサバンナー・マーシャル(31)との統一戦は延期となった。

 9月8日にイギリスのエリザベス女王が死去し、同国政府やプロモーターが喪に服すことを決めたのだ。

写真:ロイター/アフロ

  彼女たちは10月15日に対戦する運びとなった。会場の変更は無し。ロンドンの02アリーナで雌雄を決する。

写真:ロイター/アフロ

 両者はアマチュア時代に対戦し、マーシャルが勝利している。3冠王者にとってはキャリア唯一の敗戦であり、相手に対する嫌悪感を隠さない。ロンドン、リオと2大会連続で五輪金メダリストとなり、プロでも無傷のまま3階級を制したプライドを覗かせる。

 「マーシャルが私に勝ったのは10年も前の話。彼女は5年プロで戦って、1つしかタイトルを獲っていないでしょ。

 マーシャルが私を下したのは2012年。私がロンドンで金メダリストになる前なの。フロックなのよ。五輪2連覇、3階級制覇したのは、この私よ」

写真:ロイター/アフロ

 一方のマーシャルは、大言壮語を避けている。共に戦績は12戦全勝。シールドは2KO、マーシャルは10KOだ。

 この延期が、2人のチャンピオンにいかなる影響をもたらすだろうか。

ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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