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「家:100万円」「車:50万円」は貧乏人?安い国日本で豊かに暮らすためには?【人生戦略/地方移住】

DIY-FUFUDIYクリエイター

私たち夫婦は2020年に田舎に移住しました。
築40年の中古物件を100万円で一括購入して住んでいます。
車についても10万キロ走った10年落ちの中古車を50万円ほどで購入。

貧乏人だと言われるかもしれませんが、我が家は地方移住して家の購入費や固定費を減らすという手段を選びました。
そんな私たちの考えを共有させてもらおうと思います。

令和時代における家や車

家や車を買って1年後に「価値が上がってた」なんてことは残念ながらほとんどありません。
家(マイホーム)や車の購入は1つの夢ではありますが、「基本的には負債である」という側面を忘れてはいけません。

また、日本の現状を見ると、平均年収がジワジワと下がって400万円ほど。
さらにインフレや増税、社会保険料の増加など、家計は圧迫される一方です。

限られたお金を家(マイホーム)や車に注ぎ込むことだけが、必ずしも幸せの形ではないように思い、「私たちは中古でいいや」という結論に。

田舎暮らし 近所を散歩中
田舎暮らし 近所を散歩中

日本はスクラップ&ビルドの国

日本は高温多湿なので、調湿効果を持つ木材を使った木材住宅が多いです。
一方、この気候のせいで、資材の劣化や腐食も早いです。維持するのにもお金がかかるため、数十年経つと立て直した方が早いし安いというのが実情です。

また、日本は自動車産業の国というだけあって、日本人は車をバンバン買います。
と言うのも、日本では車検制度は諸外国に比べて多大なお金がかかるので、「どうせ車検だし...」と言って平均8年ほどで買い替えが行われています。


ちなみに欧州では築100年以上の家は多く、歴史的建物ほど資産価値は上がるそう。
車検は数千円程度で済む国がほとんどで、自動車の買い替えサイクルも長い傾向にあり、アメリカでは7年、ヨーロッパでは10年以上と言われています。

車はずっと中古
車はずっと中古

安く家や車を買うには?

日本はスクラップ&ビルドの国だからこそ、逆張りすれば恩恵を受けられると考えています。

家の維持ができなくなって「家を手放したい」という人は多いです。田舎に行くとWebにも掲載されていないような空き家が山ほどあります。

日本車は15万km〜20万km走れる世界最高峰の性能があるのに、数万キロ走っただけで手放されています。

家も車もびっくりするほど安く買えるのです。宝の山だと思っています。

100万円の物件なんて滅多にないでしょ?と思われるかもしれませんが、こちらは有名な空き家ゲートウェイというサービス。
100均物件のサイト。コンセプトが面白いです。全国の100円or100万円の物件が紹介されています。

100均物件のサイト「空き家ゲートウェイ」
100均物件のサイト「空き家ゲートウェイ」

限られたお金で豊かに暮らす

年収の7〜10倍の住宅ローンを借り入れしたり、7年目や9年目の車検で車を買い替えるというのは、これまでの一般論でしかなく最適解ではないと考えます。スタンダードを疑うことは大事だと思います。

そして、これからの"安い国日本"を生きていくには、益々お金を使う力が試されると思います。

ちなみに家のローンの返済額は8〜13万円/月が一般的だそうです。
一方、月々8〜13万円を自己投資や経験に使える人はあまりいないと思います。
家や車を見て「貧乏人」だと言わようが、後者の生き方をしたいと思う筆者です。

暮らしへのコスト最低限にすることで、仕事でチャレンジしたり、行きたい場所に行けるようになり、暮らしの満足度は爆上がりしました。

「家や車への支出を抑える」
シンプルですが再現性の高い令和時代の特効薬だと思ってます。

小浜島にて
小浜島にて

DIYクリエイター

築40年の100万円物件をDIYでセルフリノベしている30代夫婦です。地方移住/DIYリノベ/家庭菜園をテーマに記事を書いています。子育てにも奮闘中。合言葉は「すべては味と思い出」。

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