お金が貯まる財布、貯まらない財布の決定的な違い<キャッシュレス時代>
女性誌で読者の「お財布診断」を数年担当しているのですが、「お金持ちの財布」と「お金が貯まらない人の財布」の決定的な違いについてお伝えします。
テレビ番組と一緒に銀座などの街頭でお財布を見せてもらったり、さらには芸能人のお財布を見せてもらった経験も多数あります。
お金が貯まらない人の多くは「パンパン豚財布」が多いです。期限切れのクーポン、昔引いたおみくじ、金運アップなどのお守り、思い出の写真、ポイントカード、レシートの山など「お金の支払いに直接関係のない物」が財布の中に溢れかえっているのです。
財布が整理できていない人の多くは「お金が貯まっていない」ことも。貯まらん「豚財布」の共通点は余分な物で財布パンパンなのですが、肝心のお札はほとんど入っていません。
キャッシュレス時代、クレジットカードがあれば現金は以前に比べると必要がありません。しかし、現金でないと支払えない店舗もまだ残ります。割り勘ができるアプリを使っていない人もいるでしょう。現金がなくなったらATMから少しずつお金を引き出すを繰り返すとATMの手数料も、知らず知らずのうちに積み重なります。
また、不用品を入れれば入れるほど、所持金が把握しにくくなります。日ごろから所持金の把握をしておかないと、今月いくら使ったのか分かりにくいです。
また、買い物をしたらレシートは財布から取りして記録すべきです。整理をしないと支出を把握しにくくなり、その間に次の買い物をするという悪循環に陥りがちです。クレジットカードでの買い物の場合は尚更です。
これに対して貯まる人はお財布の中に必要な物しか入れないケースがほとんどです。必要な物とは、紙幣と最低限のカードのみです。銀行のATMカードも1枚あれば十分です。銀座でデザイナーズブランドに身を包んだいかにも富裕な親子にお財布を見せてもらったことがありますが、「おそろいのブランド財布」で二人とも所持金は20万円ほどと、お札がぎっしりでした。しかし小銭はまったくなく、あとは数枚クレジットカードが入っていたくらいでした。
それではショップカードなどはどうすればいいのでしょうか。「お得だから持ち歩くべきだ」と思われるかもしれません。しかし、その日に必要なもの以外は自宅で保管をする方法もあります。「カードケースを別に持つ」方法で分けている人もいます。つまり大事なのは「整理力」です。お金が貯まる人の部屋は決まって整理されており、それは財布やかばんの中身にも現れています。カードを複数枚使い分けている人は、お店ではさっと取り出せるようにカード類も見やすく整理されているのです。
中には1日が終わったら財布とかばんの中身を全部抜いて、お財布やかばんを休まている人もいます。バッグや靴と同じように、財布も複数買ってローテーションをさせ、大切に使っているのです。
人気ブランドの財布は中古でも状態がよければある程度の価格がつくので大切に長く使うというのは理にもかなっています。買った財布を綺麗に大切に使って、それを中古で売ってまた好きな財布を買って、と上手に回している人も少なくありません。筆者もセールでブランド品を買って、フリマアプリで売るなどの工夫をしています。そうすれば差額の1万円などがコストになります。きれいに使えばコストが下がるわけです。
ぜひ皆さんも財布の中からレシート、期限切れのクーポン、昔に引いたおみくじといった余分な物を一刻も早く取り出してください。そしてお金が貯まるスッキリ整理された財布を目指してみてはいかがでしょうか。