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自尊感情(自己肯定感)を高める方法:自信のない子どもと大人のために

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

■自尊感情(自己肯定感)とは

自尊感情(self-esteem:セルフ・エスティーム)とは、自分自身を価値ある者だと感じる感覚です。自分自身を好きだと感じること、自分を大切に思える気持ちのことです。自己肯定感と訳されることもあります。自信と言っても良いでしょう。ただし自尊感情は、単に人より優れているという感覚とは違います。

誰でも長所もあれば短所もあります。できることもあればできないこともあります。それら全てを含んで、自分がかけがえのない存在だと感じることが、自尊感情です。

自尊感情とは、自分をきちんと評価し受け入れること、自分の意見をしっかり言えて自己決定できること、人間関係の中でしっかり生活していると感じることです。

本来の能力や外見が同じでも、自尊感情が違えば、その人の考えや行動が左右されます。自尊感情(自己肯定感)は、心と体の健康を保つために必要なものです。

■自尊感情が高いと

高い自尊感情を持っている人は、何事に対しても積極的に取り組み、豊かな体験を積み重ねていく中で、さらに自信がつき、自分を受け入れ、他者をも受け入れていくことができるようになります。

つまり、自尊感情が高い人は、結果的に学校の成績や仕事の業績がアップし、自分を大切にするだけではなく人への思いやりを持つことができ、もすます魅力的な人になっていけます。

日本語で「自尊心が高い」というと、あまりよい意味で使われないこともありますが、心理学的にいう「高い自尊感情」は、人が社会の中で幸せに生きていくために必要なことと言えるでしょう。

心理学的に言って自尊感情が高い人とは、決して威張る人という意味ではなく、自分の欠点を認めつつも自分を受け入れ、人に対しても優しく、そして前向きに生きている人です。

逆に極端に自尊感情が低い人は、人間関係を避けたり、チャレンジ精神が発揮できなくなったりします。結果的に成績や業績が下がります。あるいは、いじけたり、やけになったりする行動がでてきます。

多くの犯罪者達は、外見上は威張っているように見える人でさえ、実は自尊心が低い人たちです。

(詳しい内容は、この下に。簡易版の無料ページは、こちら「自尊感情(セルフエスティーム・自己肯定感)を高める方法」)

■自尊感情を高めるには

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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