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ローカル鉄道に係る公共交通再構築について

鳥塚亮大井川鐵道代表取締役社長。前えちごトキめき鉄道社長

JR西日本、JR東日本から相次いで赤字ローカル線の数値が発表され話題になっていますが、国としてどのように考えていて、今後どのように関与していくのか。先日検討会での提言が発表されました。

こういう発表が行われるとマスコミの皆様方はそれに基づいて独自の理論を展開します。

赤字議論もそうですが、編集者や会社の方針による独自の解釈を発表し、それが読者に伝わります。

そうすることで、本来国が意図することが正しく伝わらなかったり、あるいは薄まったり、または解釈が一人歩きする危険性があります。

今回は、国土交通省鉄道局、鉄道事業課の田口芳郎課長さんが自ら、国鉄改革やJR発足の経緯、国民とJRとのお約束などについて解説されていますし、今後の国としての考えや方針を発表していただいています。

こちらが報道のバイアスがかからない国としての基本方針であり、薄まっていない原液ともいえる内容なのではないでしょうか。

・鉄道は生きたインフラである。

生き物であるから、当然生かすことを考える。

・公共交通再構築

地域と利用者の未来に向けた創造的な取り組みが必要である。

・今こそ行動を

他人事ではなくて自分のこととして考える。

国も頑張る地域を応援する。

ちょっと長めですが、とりあえずご覧いただくことが一番わかりやすいと思います。

【政策メディア】ローカル鉄道に係る公共交通再構築について(田口芳郎 × 近野宏明)

「古きよきものがいつまでも残っているのが当たり前で、それを残してくれるのは事業者だと多くの人が思い込んできた。」

「ノスタルジーとか感情論ではなく、本当に必要な鉄道であればたとえ利用者が少なくても残していく。」

田口課長さんとキャスターとのこんなやり取りが印象的でした。

今年6月、都内のフォーラムで講演する田口芳郎課長  (筆者撮影)
今年6月、都内のフォーラムで講演する田口芳郎課長  (筆者撮影)

大井川鐵道代表取締役社長。前えちごトキめき鉄道社長

1960年生まれ東京都出身。元ブリティッシュエアウエイズ旅客運航部長。2009年に公募で千葉県のいすみ鉄道代表取締役社長に就任。ムーミン列車、昭和の国鉄形ディーゼルカー、訓練費用自己負担による自社養成乗務員運転士の募集、レストラン列車などをプロデュースし、いすみ鉄道を一躍全国区にし、地方創生に貢献。2019年9月、新潟県の第3セクターえちごトキめき鉄道社長、2024年6月、大井川鐵道社長。NPO法人「おいしいローカル線をつくる会」顧問。地元の鉄道を上手に使って観光客を呼び込むなど、地域の皆様方とともに地域全体が浮上する取り組みを進めています。

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