長浜屋台が起源の創業79年の老舗店〈福岡の地元民が愛してやまないソウルフードとしての豚骨ラーメン〉
1945年(昭和20年)の創業で来年には80周年を迎える長浜屋台を起源とする名店〈長浜屋台一心亭本店〉。いま現在も福岡県福岡市中央区の長浜ラーメンの聖地「長浜」エリアで営業を続けていることは変わらないが「那の津通り」沿いに大きな店舗を構え、福岡・博多の地元の人々の日常食として、お昼から深夜までの通し営業で豚骨ラーメンを提供し続けている。
地元の人々に支持される長浜ラーメン店
その歴史はかなり古く、長浜ラーメンが誕生したばかりの終戦間もない1940年代後半から1950年代(昭和20年代)の黎明期の頃から、長年にわたり福岡・博多の地元の人々に愛され今も変わらず支持されている歴史ある老舗店。すぐ近くにある(一心亭本店と同等の歴史があり替玉の元祖とされる)「元祖長浜屋」のように、観光客が長蛇の列をつくることはないものの、お昼時は豚骨ラーメンを中心に、夜は長浜屋台を起源とするお店なので、お酒をお供に一品料理やラーメンを愉しむラーメン居酒屋として、連日地元の人々で賑わっている地域密着型の人気店。
歴史ある〈長浜屋台一心亭本店〉の現在地は、福岡市内でも有数のチェーン店「長浜御殿」4店舗を擁する「ウエキフーズ」の系列店の一つ。〈一心亭本店〉と「長浜御殿」が一緒になるきっかけについて、以前「長浜御殿」を統括する住吉店の店長にお話しをうかがったところ、旧一心亭のご主人と御殿の会長さんが昔からの知り合いだったこともあり意気投合。その歴史あるお店を譲り受け今の体制になったとのこと。その後、一部違いはあるものの両店の豚骨ラーメンの味や種類、ギョーザやおでん、やき豚、とん足といった名物の一品料理のメニューも統一され効率よく進化を遂げ現在に至っている。
この日訪れたのは、平日の13時半頃。いつも埋まっている店先の3台分の専用駐車場も空いていて、店内も先客はカウンターにチラホラ3人ほどとテーブル席に2組ほど。お店のスタッフの方からも空いているテーブル席を勧められ入口レジ横の一番手前のテーブルに腰を下ろした。
長浜屋台仕込みの本格的な豚骨のラーメン
注文は14時までのサービスランチと迷いながらも、今日は〈一心亭本店〉だけの「月見ラーメン670円」に「きくらげ100円」をトッピングする選択。麺の硬さは普段通りの「カタ」で注文した。(※長浜御殿のメニューには「月見ラーメン」はないが注文は可能)
待つこと少々、配膳された「月見ラーメン」は、長浜ラーメンの中では比較的濃い部類の昔ながらの一杯。それでもサラリとした口当たりのスープなので(麺の硬さ以外はデフォルトで注文した)ベタ感も控えめで重たさはなく、あっさりコク深い味わいに仕上がっていた。
麺は福岡・博多らしいパツパツ食感で歯切れのいい自家製の細ストレート麺。スープともよく絡みスルスルといただける。コリコリとした歯触りのきくらげとともにいただくとさらに美味しい食感を味わえる。途中、月見(生卵)をレンゲに溶き、少しラーメンダレを注ぐ。そこに麺を落とし一緒に啜ると至福の味変が完成。とても美味しくいただきました。
平日の14時まではサービスランチがお得
営業開始の11時から14時までの混雑する時間帯に提供されるお得なセット「サービスランチ」が3種類ある(土・日・祝日を除く)。サービスランチの3種類を紹介すると「かえ玉ランチ」は、ラーメン+替玉が1玉付く人気メニューで640円(通常より50円お得)。ラーメン+餃子の「Aランチ」は740円。ラーメン+餃子+おにぎり1個の「Bランチ」は820円と、どれもお得なセットになっている。
地元ファンに支持されるソウルフード
席数は全部で50席ほどの大箱。カウンター席よりもゆっくりと寛げるテーブル席が多くあるので(お一人様も多いが)お昼時はグループでの利用も多い。
特に夜は「ラーメン居酒屋」として使い勝手もいいので、ご家族連れや近隣の人々はもちろん、昔からの地元のファンの方々に長らく支持され続けている、まさにソウルフード。
近年はお店の内外観が改装され、屋台風の雰囲気は残しつつ、とてもキレイで落ち着いた空間になっているので機会があればぜひお試しください。
長浜屋台一心亭本店
住所 :福岡県福岡市中央区長浜1-4-22[地図]
営業時間:11時00分〜24時00分
定休日 :年末年始
駐車場 :専用駐車場あり(店頭に3台)、近隣有料駐車場あり