WBA/WBC/IBF/WBOスーパーミドル級タイトルマッチのレフェリー
<The Third Man>と呼ばれるボクシングのレフェリー。この職業にもかなりの優劣があるが、本来は裁判官の顔を持つ人がいたりして、取材者としては、そんな事実に触れるのが楽しい。
今週末に催される、WBA/WBC/IBF/WBOスーパーミドル級タイトルマッチ、サウル・“カネロ”・アルバレスvs.4冠スーパーウエルター級チャンピオン、ジャーメル・チャーロ戦のレフェリーが正式に発表された。
ネバダ州アスレティック・コミッションは、ラスベガスのTモバイル・アリーナで行われる同ファイトの”ザ・サードマン”に、ニュージャージー州のハーベイ・ドックを任命した。ドックは今日のボクシング界で、最高レベルのレフェリーと認識されており、2023年は既に、テレンス・クロフォードvs.エロル・スペンス・ジュニア戦、そして、デビン・ヘイニーvs.ワシリー・ロマチェンコ戦を裁いている。
エセックス大で、ジャーナリズムを専攻していたドックは、1993年と1994年にニュージャージー州アマチュア王者となっている。1996年の自国開催だったアトランタ五輪出場を夢見ていた。
それにしても、今年のメガ・マッチにこれほど起用されるというのは、信頼を勝ち得ている証左だ。カネロvs.チャーロ戦でも、いい仕事を期待したい。
カネロは言った。
「メキシコ国民からの愛とサポートを感じており、国を代表することを誇りに思う。100%の準備が出来た。今回は違うカネロをお見せする。チャーロはボクシングを知っている素晴らしいファイターで強い。そして、失うものが何も無い。彼はすべてを勝ち取るために私のクラスに転向してきた。が、自分は長い間この立場にを守って来た男だ」
チャーロも話した。
「ファンはカネロこそ世界最高だと思っているが、俺はここで自分がベストだと示してみせる。飢えた犬のように戦うよ。カネロを倒した後、世界が『チャーロ、チャーロ!』」と叫ぶだろうな。今度は俺の番だ。俺の時間なんだ。輝いてやるぜ!」
さて、どんなファイトとなるか。今日は、前日計量だ。