【沼津市】レトロ写真展&アートイベント開催! 旧銭湯「吉田温泉」で楽しむ昭和の魅力
2024年11月16日(土)と17日(日)に、沼津市の歴史ある銭湯「吉田温泉」で、「沼津レトロ写真展×アートin吉田温泉」が開催されます。同時開催として「本田照男絵画展」もお楽しみいただけます。
写真展は、沼津を拠点に活動する写真家のマコトさん(404japan)が仲間たちに呼びかけて企画したものです。レトロな雰囲気を愛するマコトさんは、「吉田温泉を多くの人に知ってほしい」との強い思いから、このイベントを企画しました。
マコトさんと共に写真を展示するのは、元吉原ソープ嬢であり、色街写真家として名を知られる紅子さんです。カメラを独学で始めて約3年の紅子さんですが、彼女独自の視点で捉えた色街の写真は、多くのメディアで注目され、高く評価されています。今回は2人の写真に加えて、現代美術、金継ぎ、油絵、消しゴムはんこ作品なども展示されます。
また、「本田昭男絵画展」では、沼津在住の画家・本田昭男さんの作品が紹介されます。本田さんは焼肉店を40年以上経営しながら、60歳で絵を描き始めた異色の経歴の持ち主。彼の「描くことは、生きること」という理念が込められた作品は、観る者を魅了しています。
イベント前にお掃除大作戦を実施
イベントを翌週に控えた11月9日には、ボランティアによる「お掃除大作戦in吉田温泉」が行われました。吉田温泉は1881年に開業し、2016年から休業中の歴史ある銭湯です。現在の建物は空襲で焼け野原となった沼津の街に1950年(昭和25年)に再建されたもので、戦後間もない頃に沼津に建てられた鉄筋コンクリートの建物としては、沼津最古とも呼べる建物です。戦後の沼津を支えた銭湯の空間は、今では年齢問わず心地よい安らぎを与えてくれる場所になっています。
吉田温泉の現状
休業後の吉田温泉では、これまでもアートを題材にしたイベントが開催され、多くの人が楽しみました。歴史的価値も高い吉田温泉ですが、その現状は大変厳しいそうです。建物を管理する兼子京子さんは「とにかく雨漏りがひどいです。先日の大雨でも大変でした」と語っています。兼子さんとマコトさんは「今回のイベントをきっかけに、この吉田温泉を訪れてもらい、写真に残してもらえれば嬉しいです」とのことでした。「人工呼吸器をつけるようなことをしてまで、この建物を残したいとは思わないし、この建物もそう言っているように感じます」と話す兼子さんですが、今後については「まだ未定です」とのことでした。
紅子さんも吉田温泉を撮影
「お掃除大作戦in吉田温泉」が行われた11月9日、紅子さんも吉田温泉を訪れ、撮影が行われました。沼津駅から20分ほどの道のりを、撮影機材とともに徒歩でやってきた紅子さんも、この建物に入った瞬間に様々なことを感じ取られたようで、わずかな休憩時間の後に撮影が始まりました。作品の一部は紅子さんのSNSで公開されています。また「建物見るだけでも価値がある」とのコメントも寄せています。
多くのアート作品が並び、そして建物の至る所にアートが潜んでいる吉田温泉、今回のイベントは、訪れる人それぞれのアートの心が揺さぶられる二日間になりそうです。
沼津レトロ写真展xアートin吉田温泉(旧銭湯)
本田照男絵画展
日時:2024年11月16日(土)10:00~16:00
2024年11月17日(日)10:00~15:00
会場:吉田温泉(旧銭湯)
静岡県沼津市吉田町2-16
バス:沼津駅南口バス停②→我入道循環→吉田下車
徒歩:沼津駅より約20分
車でのご来場の際には近隣の有料パーキングをご利用ください。駐車場はありません。