また冬の大嵐、”爆弾低気圧”に警戒を
三陸沖で”爆弾低気圧”に発達へ
この冬は、発達する低気圧や上空の強烈な寒気の影響で、幾度となく冬の嵐(大嵐)に見舞われています。(12月1日、12月26日、1月12日、2月16日など。)
そして再び冬の大嵐がやってきそうです。
今夜19日(土)午後9時の予想天気図をみると、日本列島を挟み込むように3つの低気圧が南北に並びながら東寄りに進んでおり、このうち真ん中の低気圧が本州南岸から三陸沖を北上しつつ急速に発達する見込みです。
この低気圧の中心気圧の予想をみると、今夜からあすにかけての24時間に、1008hPaから980hPaへ28hPaも気圧が下がっており、これはいわゆる爆弾低気圧と呼ばれる発達の仕方となります。(24時間に24hPa以上気圧が下がる低気圧を爆弾低気圧と呼ぶ。)
さらにあす夜以降も発達を続け、あさって21日(月)には北海道の東海上で960hPa程度となる予想です。この猛烈に発達する低気圧や再び流れ込んでくる強烈な寒気の影響で、雪を伴った非常に強い風が吹きそうです。
非常に強い風に警戒
風の予想をみると、低気圧に近い北日本は、あす20日(日)夜からあさって21日(月)にかけて、平均20メートル以上の紫色の矢羽根もたくさん並んでおり、瞬間的には30メートルから35メートル前後の台風並みの非常に強い風が吹き荒れる予想です。
雪を伴い、見通しの利かない猛吹雪のおそれ
さらに雪や雨の予想をみると、猛烈に発達する低気圧や上空の強烈な寒気に伴って、日本海側を中心に広い範囲で雪が予想されており、特に北日本では見通しの利かないような猛吹雪に見舞われるおそれがあります。
猛吹雪の他、大雪や吹きだまりによる交通障害に警戒し、なだれや屋根からの落雪などにも十分な注意が必要です。
青森の予報は?
青森の予報をみてみると、あす20日(日)夜から雪を伴った西寄りの風が強まり、あさって21日(月)にかけて、平均10メートルから15メートルの強風が吹き荒れる予想です。
交通機関に影響が出る心配もありますので、今後、気象台から発表されるであろう防災情報に十分ご注意下さい。
週明けにかけて、北日本は再びやってくる冬の大嵐に厳重な警戒が必要です。