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ドジャースのベッツとフリーマンの契約総額は2人合わせて5億2700万ドル。大谷は1人でそれを凌ぐ!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
左から、F.フリーマン、M.マンシー、M.ベッツ May 15, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)は、2019年の開幕前に、エンジェルスと12年4億2650万ドル(2019~30年)の延長契約を交わした。今のところ、総額4億ドル以上の契約を手にしたメジャーリーガーは、他にはいない。

 今シーズンが終わるまでトラウトとチームメイトだった大谷翔平は、もうすぐ、その2人目となるはずだ。ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンによると、すでに、いくつかの球団から5億ドルを超える契約を申し出られているという。

 大谷の契約総額は、その球団のトップ2を合わせた金額を凌ぐかもしれない。

 例えば、現時点でロサンゼルス・ドジャースに在籍している選手のなかで、契約総額のトップ2は、12年3億6500万ドル(2021~32年)のムーキー・ベッツと6年1億6200万ドル(2022~27年)のフレディ・フリーマンだ。彼らの契約総額を合計すると、5億2700万ドルとなる。

 球団トップ2の合計金額が5億ドル以上は、ドジャースを含め、7球団を数える。

筆者作成
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 この7球団とも、トップ2は野手と野手だ。彼らのうち、ジャンカルロ・スタントン(ニューヨーク・ヤンキース)は、2014年のオフにマイアミ・マーリンズと13年3億2500万ドル(2015~27年)の延長契約を交わし、2017年のオフにトレードでヤンキースへ移籍した。

 各球団における、野手の契約総額トップと投手の契約総額トップの合計金額は、ヤンキースの6億8400万ドルが最も高い。アーロン・ジャッジの9年3億6000万ドル(2023~31年)とゲリット・コールの9年3億2400万ドル(2020~28年)を合計した金額だ。

 野手1人と投手1人で合計5億ドル以上は、他に2球団。テキサス・レンジャーズが5億1000万ドル、フィラデルフィア・フィリーズは5億200ドルとなる。レンジャーズは、コリー・シーガーの10年3億2500万ドル(2022~31年)とジェイコブ・デグロームの5年1億8500万ドル(2023~27年)。フィリーズは、ブライス・ハーパーの13年3億3000万ドル(2019~31年)とアーロン・ノラの7年1億7200万ドル(2024~30年)だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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