バーランダーは300勝に到達できるのか。あと38勝。来月で42歳
ジャスティン・バーランダーは、メジャーリーグ20年目をサンフランシスコ・ジャイアンツで迎えるようだ。ESPNのジェフ・パッサンらが契約の合意を報じていて、こちらもESPNのジェシー・ロジャースによると、契約は1年1500万ドルだという。
バーランダーは、19シーズンに262勝を挙げている。他にも、200勝以上の現役投手は2人いるものの、マックス・シャーザーが216勝、クレイトン・カーショウは212勝なので、バーランダーとはかなりの差がある。シャーザーとカーショウは、現時点ではFAだ。ともに、2025年はメジャーリーグ18年目となる。
来月、42歳の誕生日を迎えるバーランダーは、これまでに何度か、45歳まで投げたいと発言している。そのとおりになれば、あと4シーズン、2028年までだ。
この4シーズンに平均9.5勝を挙げると、史上25人目の300勝に到達する。9.5勝×4シーズン=38勝、262勝+38勝=300勝となる。
不可能ではないとはいえ、ハードルは低くない。2020年代に入ってからは、4シーズンで37勝だ。2020年の1勝(1登板/防御率3.00)と2021年の全休を経て、2022年に18勝(28登板/防御率1.75)、2023年は13勝(27登板/防御率3.22)を挙げたが、2024年は5勝(17登板/防御率5.48)にとどまった。
まずは、2025年に復活を遂げることが、300勝到達の条件となりそうだ。2024年と同じような結果に終わった場合、来オフにポストシーズン進出をめざす球団と契約を交わすのは難しいだろう。そうなると、2026年に好投しても、援護に恵まれず、白星は増えていかない、ということが起こり得る。
ちなみに、シーズン年齢(6月30日時点)が42~45歳の4シーズンに38勝以上は、6人が記録している。ジャック・クインが1926~29年に54勝、ジェイミー・モイヤーが2005~08年に54勝、フィル・ニークロが1981~84年に51勝、ノーラン・ライアンが1989~92年に46勝、バートロ・コローンが2015~18年に43勝、ランディ・ジョンソンは2006~09年に40勝を挙げた。彼らのうち、このスパンに45勝以上の4人は、46歳以降も投げた。
ランディは、2009年6月4日に300勝目を挙げた。その後、300勝に到達した投手はいない。41歳のシーズン(2005年)を終えた時点で、ランディは263勝だった。バーランダーは262勝だ。