ネフローゼ症候群ってなに?-気になるその症状を分かりやすく解説!-
ご覧頂きありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は…
「ネフローゼ症候群」について解説していきます。
ネフローゼ症候群は
蛋白質が尿中にたくさん排泄されてしまい、
以下の症状を示す病態です。
①蛋白尿
②低アルブミン血症
③浮腫(むくみ)
④脂質異常症
特に①②の所見が必須条件となります。
それぞれの症状がなぜ起きるのか?
詳しくみていきましょう!
①蛋白尿・②低アルブミン血症
腎臓には「糸球体」とよばれる
血液をろ過する毛細血管があります。
本来、血液が糸球体を通るときには、
血液中に含まれるアルブミン
という蛋白質はろ過されません。
しかし糸球体が壊れてしまい、
アルブミンがろ過されると、
尿中に含まれて「蛋白尿」となります。
ネフローゼ症候群では、
「蛋白尿:3.5g/日以上持続」が基準です。
このようにアルブミンなどの
蛋白質が排泄されてしまうので、
血液中のアルブミンが減少する。
↓
そして血中アルブミン濃度が
基準値以下(3.0g/dL以下)になった状態を、
「低アルブミン血症」といいいます。
ネフローゼ症候群では、
この2つ(蛋白尿・低アルブミン血症)が
起こっているのが基準なんですね。
③浮腫(むくみ)
血中のアルブミンは、
水を引き寄せる働きをします(膠質浸透圧)
しかし、
そのアルブミンが血中には少ないので
↓
血管外(間質)に水が増えて、
↓
「浮腫(むくみ)」が起きてしまう。
④脂質異常症
蛋白質(アルブミンなど)が
尿中にたくさん排泄されてしまうと、
今度は肝臓が、蛋白質の合成を促進します。
その際、一緒にLDL(悪玉)コレステロールが
作られて「脂質異常症」となります。
(高LDLコレステロール血症)
脂質異常症は放っておくと、
↓
動脈硬化が進行し、
↓
心筋梗塞や脳梗塞などに繋がるので注意。
また、肝臓で蛋白質合成の際に、
「フィブリノゲン」という
血液凝固に関わる物質も合成されて、
「血栓」ができやすくなる場合もある。
このようにネフローゼ症候群では、
糸球体の障害から蛋白尿・低アルブミン血症・
浮腫(むくみ)・脂質異常症がみられます。
ネフローゼ症候群は一次性と二次性があり
「原因疾患」によって治療が異なります。
なので治療に関しては、一概に
「これをやれば良い」という事はいえません。
ただし、その中で1つあげるとしたら、
糖尿病の三大合併症の1つが「腎臓の障害」
なので、生活習慣の乱れ(過食・運動不足など)に
注意をして、糖尿病の予防をすることが、
ネフローゼ症候群の予防にもなります。
では、今回はここまでです。
参考になれば幸いです!
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【おがちゃん先生について】
・ウィルワン整体スクール卒
(現リエイチ整体アカデミー)
・インスタグラムフォロワー1万人超
・bijou解剖ボディケアスクール学科講師(沖縄県)
・東京都麹町半蔵門にて整体活動中