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ヤン・ヒョンジョンが8回無失点/安田権守に釜山ロッテのファンが別れの大合唱<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ファンに別れを告げる安田権守(写真:ロッテジャイアンツ/初報から差し替え)

11日のKBOリーグは2試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

KIAタイガース-キウムヒーローズ(クァンジュ)はKIAが11-0で大勝。KIAは2回に6点、5回に4点のビッグイニングを作った。

KIAの先発ヤン・ヒョンジョンは大量援護を得て、安定感抜群のピッチング。8回97球を投げて6安打6奪三振。無四球でキウム打線を0点に抑えた。ヤン・ヒョンジョンは8勝目(11敗)。

ポストシーズンに進出できるのは5位まで。この日6位のKIAが勝って、5位のトゥサンベアーズが敗れたため両チームのゲーム差は2に縮まった。KIAは残り4試合、トゥサンは6試合。両チームは13日にチャムシルでの直接対決を残している。

◇10月11日(水)の結果

・KIA 11 - 0 キウム(クァンジュ)

 勝:ヤン ヒョンジョン

 敗:イ ジョンミン

・ロッテ 14 - 3 トゥサン(プサン)

 勝:パク セウン

 敗:チェ ウォンジュン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「KTイ・ガンチョル監督が再契約」

2位で公式戦を終えたKTウィズはイ・ガンチョル監督と再契約を結んだと発表した。契約期間は3年で契約金、年俸ともに6億ウォン(約6,662万円)。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、ロッテジャイアンツ)>

トゥサン戦に1番レフトで出場。センターフライ、ライトフライ、センターフライ、ピッチャーゴロ、空振り三振で5打数無安打だった。8回に代打が送られ退いた。

ロッテはこの日がホーム最終戦。シーズン前半に活躍を見せ、今季限りで日本に戻る予定の安田の打席時にはロッテファンが別れのラブソングであるプファル(復活)の「ネバー・エンディング・ストーリー」を大合唱した。また5打席目空振り三振に倒れベンチに下がった後も、応援歌が歌われ続けた。

安田は日本で生まれ育ち、在外国民として兵役が免除されているが、通算3年を超えて韓国に滞在するとその義務が生じる。その期限が迫り、継続してKBOリーグでプレーするには兵役義務を果たさなければならない。しかし30歳という年齢、日本に家族もいる安田が兵役に就くことは現実的ではなく今季がKBO最終年となる。

⇒ 出た!安田権守(ロッテ)がプロ425打席目で初アーチ。さらに2号弾も

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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