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おしゃれかどうかよりも大事!収納を考える時に忘れてはいけない3つのこと

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

いつも出しっぱなしになっているモノを収納してキレイにしたい、おしゃれな収納にしてテンションをあげたい、収納スペースを増やしてモノを多くしまいたい…

収納の目的は人それぞれですが、収納を考える上で一番大切なのは

いかに長い時間「使いやすい」を保つことができるか

ではないでしょうか。

収納を考えるのには、時間もお金もかかります。収納を考え実践するのが大好きな人はよいですが、何度も収納を考えやり直すのはめんどうです。

だから、収納することで得られる効果がその時だけではなく、長続きするかどうかは重要です。

そこで、長い時間「使いやすい」を保つことができる収納にするために大切な3つのことを紹介します。

1.先に「入れ物」ではなく「入れるモノ」

100円ショップに並ぶプラスチック製のカゴや、ホームセンターなどに並ぶ収納ケースを見ていると

・これがあったら良さそう!
・何かを収納したら使いやすいかも!?
・これがあったらスッキリするかも!?

ついこのようなことを考えてしまいます。

しかし入れ物(収納)よりも、中に入れるモノを考えるのが先です。

つまり、先にモノがあってそれを今より使いやすくするために、収納を考え用意するのが正しい順番なのです。

中に入れるモノがイメージできないまま収納を先に用意すると、結局収納の中に適当なモノをしまい込み、無理やり自分を納得させることになるでしょう。

それでは使いにくいどころか、無駄な収納になってしまいます。

2.一時的ではなく定期的に使うモノ

年に一度しか使わなかったり、一時的に必要になるモノに対し、細かい収納を用意する必要はありません。

これからも定期的に使うけど、今のままでは出し入れしにくいモノに対し収納を考えるのです。

年に数回しか使わない大皿を一枚一枚ディッシュラックに並べ食器棚の中のスペースを占領するより、毎日使うごはん茶わんや汁椀がサッと取り出せることを優先した方が毎日が楽になるということです。

3.おしゃれな収納を丸ごとマネするのは危険

SNSにはおしゃれな収納の写真があふれています。私も憧れてまねをしたいと思ったことが何度もあります。

しかし、それはどこかのだれかの暮らしを断片的に切り取ったものです。

だからそれを、生活習慣も家族構成も違う人間が真似しても使いやすくなるとはいえません。

丸ごと真似をするのではなく、自分は色や素材などの雰囲気を真似したいのか、それとも仕組みを真似したいのかを知り、

仕組みを真似する場合はそのやり方で本当に自分は(我が家は)モノが出し入れしやすくなるのかと考えないといけません。

収納とは、今より使いやすくすること

おしゃれなだけ、キレイなだけの収納はただの自己満足で終わる場合があります。あくまで、収納することで今より使いやすい状態にならないと意味がないのです。

今よりも、出しやすくしまいやすい収納であれば、自分も家族も使ったら元に戻すようになるでしょう。

私たちの身の回りには様々な収納の情報が溢れています。自分の好みのものを見つけ真似をすることはとても楽しいですが、収納の目的は見た目だけではなく機能面とても大切であることを忘れてはいけません。

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選ぶ暮らしラボ 藤原友子(ふじわらゆうこ)

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。2012年整理収納アドバイザー1級。CTB生放送102回9年間出演。セミナー回数100回、受講生2000人以上で片づけの概念が変わると高い評価を受けている。

長男との片づけバトルを通して好きなモノを「選ぶ」ことが片づけには大事だと実感。

現在は片づけに興味があるなし関係なく、自分の人生をよりよくしたい人向けに、モノを選び残す楽しさと選ぶことにより暮らしが充実することを発信し、人それぞれが「自分の選ぶ」を楽しむ時代を作るため活動の幅を広げている。

二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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