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2試合連続ホームランで大谷翔平まで7本差に近づく。大逆転はある!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
イーロイ・ヒメネス(左)とルイス・ロバートJr. Sep 19, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月19日、ルイス・ロバートJr.(シカゴ・ホワイトソックス)は、前日に続いてホームランを打った。

 それぞれ、シーズン36本目と37本目だ。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)がシーズン最後のホームランを打った8月23日の時点では、大谷の44本塁打に対し、ロバートJr.は33本塁打。11本の差があった。現在の差は7本だ。

 大谷は、すでにシーズンを終えている。9月19日に、右肘靱帯の手術を受けた。

 ホワイトソックスのレギュラーシーズンは、残り10試合だ。ロバートJr.が大谷に追いつくには、ここからの10試合で7本のホームランを打つ必要がある。大谷を超えるには、10試合で8本塁打だ。

 今シーズン、ロバートJr.は、6月24日~7月4日の10試合に7本塁打を記録している。

 また、過去には、出場10試合のスパンに12本のホームランを打った選手もいる。1995年9月15日~27日のアルバート・ベルと、2021年6月19日~29日のカイル・シュワーバー(当時ワシントン・ナショナルズ/現フィラデルフィア・フィリーズ)がそうだ。ベルの10試合は、その間に欠場1試合を挟んでいる。シュワーバーの最初の試合は、6月19日のダブルヘッダー2試合目だ。

 ハードルはかなり高いものの、ロバートJr.が大谷に並ぶ、あるいは大谷を上回る――大谷と本塁打王のタイトルを分け合う、あるいは単独の本塁打王となる――のは、不可能ではない。

 ロバートJr.は、8月30日のシーズン35本目を最後に半月以上もホームランが出ていなかったが、9月18日~19日の2試合連続ホームランは、量産の幕開けとなるかもしれない。

 なお、ホワイトソックスのシーズン最多本塁打は、1998年にベルが記録した49本だ。10試合で12本塁打の1995年は、シーズン全体で50本のホームランを打ったが、当時はクリーブランド・インディアンズでプレーしていた。

 各チームのシーズン記録については、こちらで書いた。マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)は、9月16日にシーズン52本目のホームランを打ち、ブレーブスの記録を塗り替えた。

「各チームのシーズン最多本塁打は、誰が何本!? オルソンは51本目を打ち、ブレーブスの最多記録に並ぶ」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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