あなたはどちらですか? 「生まれつき脳が丈夫な人?」もしくは、「生まれつき脳が脆弱な人?」
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日のテーマは、「生まれつき、脳が丈夫な人、脆弱な人」です。
脳は、私たちの心を作っている大切な臓器ですが、
脳も私たちの胃腸や肝臓と同じく、丈夫な脳と脆弱な脳があります。
胃腸が丈夫な人は、何を食べてもお腹が痛くなるようなことは、ほとんどありません。また、肝臓が丈夫な人は、たくさんお酒を飲んでも、二日酔いになるようなことは、ほとんどありません。
いっぽう、胃腸が弱い人は、ちょっと食べ過ぎただけで下痢を起こしたりします。また、肝臓が弱い人は、ちょっとお酒を飲んだだけで、次の日、二日酔いになったりします。
これは、臓器の問題ですから、基本、性格とは関係がありません。
脳も、胃腸や肝臓と同じく、ひとつの臓器ですから、丈夫な脳と脆弱な脳があります。丈夫な脳を持っている人は、少々ストレスがあったとしても眠れなくなるようなことはありません。食欲も落ちません。夜になったら普通に寝られ、時間が経てば普通にお腹が空きます。脳が丈夫な人は、一晩寝れば、嫌なことを忘れることが出来ます。
いっぽう、脳が弱い人は、小さなストレスでも睡眠障害に陥ります。食欲がなくなったり異常食欲を起こしたりします。寝付きも寝起きも悪くなり、お腹が空いているのか減っているのかもわからなくなります。そして、寝ている時も、悪夢にうなされたりします。
これは、臓器の問題ですから、基本、性格とは関係がありません。
にも関わらず、多くの人は、脳が弱い人に対して、「根性なし」とか「意気地なし」とか「意志が弱い」とか「怠け者だ」とか「甘っちょろい」とか「精神がたるんでいる」とか、言いがちです。
違うんです。
胃腸や肝臓にも強い弱いがあるように、脳にも強い弱いがあるのです。
よって、たまたたま自分の脳が丈夫だからといって、脳が弱い人のことを、「精神的に云々」とか言って、責めないであげてください。
脳が弱い人は、好きで脳が弱くなったわけじゃありません。脳が弱いというのは、ひとつの体質なのです。周囲の方は、どうぞ、そのことを理解してあげてください。そして、脳が弱い人は、そんな自分を責めないであげてください。あなたが脳が弱いのは、あなたのせいではありません。ひとつの体質なのです。どうぞそのことを理解してください。
うつ病になりやすい人が、必ずしも性格的に弱いということはありません。
うつ病になりやすい人が、必ずしも認知が歪んでいるということはありません。
うつ病になりやすい人は、脳が弱い人である可能性が大なのです。
そして、脳が弱いというのは、知的能力とは関係がありません。
私は、心理カウンセラーとして、上記のことは声を大にして言っておきたいと思います。
さて、先ほどまで私は、「脳が丈夫か脆弱かは、基本、性格とは関係がない」と言っていましたが、それは後天的性格のことであり、
キャラ=「生まれつき性格」で言えば、「お母さんタイプ(エニアグラムで言うところのタイプ2)は、比較的、脳が丈夫であり、末っ子タイプ(エニアグラムで言うところのタイプ4)は、比較的脳が弱いのではないか?」という印象を、私は持っています。
続いて、脳が脆弱な人に対して言いたいのですが、
脳はしっかり休ませて、しっかり鍛えなければなりません。それが大切です。
脳を休ませるとは、ストレッサーには近付かないようにするということです。
脳を休ませるとは、睡眠をしっかり摂るということです。
そして、
脳を鍛えるということは、運動をするということです。
運動をすると、身体が鍛えられると同時に、脳も鍛えられます。脳が鍛えられると、悩みにくい、ストレスに負けにくい脳になります。どうぞ、ぜひ、お試しください。
そして、脳が弱い人は、食べ物に気をつけてください。
身体にいい物を食べ、身体によくない物を避けるようにしてください。
添加物や人口甘味料たっぷりという食品を食べないようにしてください。アルコールも出来るだけ避けてください。
そして、幸せホルモンである、ドーパミンやオキシトシンやセロトニンが生成されるような食物を、努めて摂るようにしてください。具体的には、納豆や豆腐や味噌や豚肉やバナナやトマトなどです。
というわけで、今日は以上です。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。