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カウンセリングに行って、不思議な体験をしました。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日のテーマは、「カウンセリングに行って、不思議な体験をしました」です。

少し前のことですが、カウンセリングに行って、不思議な体験をしました。
カウンセラーの方が、本当に話を聴くことに徹してくれたので、私は、ひとりのようなふたりのような、そんな体験をすることが出来たのです。

私には、もうずっと以前から、思い出しては消え、消えてはまた思い出すという、大きいような小さいような悩みがありました。
ひとりでじっと考えるのは、怖くてしんどくて、また集中力が続かなくて、結論が出ないという悩みであり、かつ人様からアドバイスを貰って解決するようなものではなかったので、ずっと後回しにしていたのですが、先日、思いきって、カウンセリングに行き、カウンセラーの前で、その問題を出しました。結果、非常にスッキリしました。思いきって出して、本当に良かったと思いました。
そう、ひとりでは行き着けない考えつかない答えに、静かに黙って聴いてくれるカウンセラーのおかげで、ようやく辿り着くことが出来たのです。

「話を聴くだけなら誰にでも出来る」「友だちと喋っているのと同じだ」と思っている人には、到底わからない、カウンセリングの醍醐味、価値だと思います。

よく訊かれる質問なのですが、
相談とは、わかっている・知っている人が、わからない・知らない人に対し、知識や情報を与えることです。
カウンセリングとは、カウンセラーが、コミュニケーションを通して、クライアントの行動変容を援助しようとする、暖かな人間関係です。
よって、
相談では、必ず、相談員のほうが相談者より、知識なり経験なりが豊富でなければなりません。育児相談しかり税務相談しかり法律相談しかり…です。
カウンセリングでは、カウンセラーのほうがクライアントより、知識なり経験なりが豊富でなくても成立することが多々あります。それが、大変に興味深く面白いところです。

相談の長所と短所
長所は、すぐに問題解決に至る…ということです。
短所は、相談者に、「頭ではわかっているのですが…」「理屈ではわかっているのですが…」と言われると、相談員は無力になるということです。また相談員が、知らないことやわからないことを聞かれると、これまた相談員は無力になってしまいます。
カウンセリングの長所と短所
長所は、どんな問題でも扱える…ということです。クライアントのほうが知識や経験が豊富であっても、クライアント自身が問題解決の方法が頭でわかっている場合でも、解決に至ります。
短所は、クライアントの気付きを待つことが多いので、往々にして時間がかかるということです。

「カウンセリングを受けたことがある」とおっしゃる方は、人口の5~6%と言われています。私はひとりでも多くの方に、この素晴らしい可能性を秘めたカウンセリングを、ぜひ体験して欲しいと思っています。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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