最悪のタイミングで、マイク・トラウトがスランプに陥る!? エンジェルスは6連敗中
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5月31日、ロサンゼルス・エンジェルスは、1対9でニューヨーク・ヤンキースに敗れた。これにより、5月25日からの連敗は6となった。
この6連敗中に、マイク・トラウトは、2試合続けて出塁なしを2度記録している。5月25日~26日(計8打席)と30日~31日(計9打席)がそうだ。
他の打者であれば、出塁なしが2試合続くことは珍しくないが、トラウトは違う。
「ヒドゥン・ボール・トリック(隠し球)」の著者――MLBランダムスタッツのジェレミー・フランクと共著――であるジム・パッソンによると、この2度の前に、トラウトが2試合続けて出塁しなかったのは、2018年9月29日~30日だという。今から4年前の、シーズン最後の2試合だ。
2019年の開幕から今シーズンの5月24日までに、トラウトは262試合に出場している。そのなかに、2試合続けて出塁なしは皆無ということだ。
にわかには信じ難いので、ベースボール・リファレンスで調べたところ、パッソンの言うとおりだった。例えば、昨シーズンの5月9日~15日は5試合続けてヒットがなく、15打数0安打ながら、そのうちの4試合は四球で出塁している。出塁なしは5試合中1試合だけ。21打席で出塁6度(6四球)だ。
また、今回の6連敗中に15打席以上の8人中、トラウトの出塁率.192は最も低い。もしかすると、本当にスランプなのかもしれない。
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なお、こちらもパッソンによると、トラウトが3試合続けて出塁なしを記録したのは、2011年9月11日~12日と16日が最後だという(13日も出場したが、代走のみで打席には立っていないので、試合数には含めない)。この年の7月に、トラウトは19歳でメジャーデビューし、1ヵ月後に20歳の誕生日を迎えた。
翌年から2020年までの9シーズンは、MVPが3度、投票2位が4度、4位と5位が1度ずつだ。得票ゼロのシーズンは、一度もなかった。5月半ばにシーズンを終えた2021年も、OPS1.090が示すとおり、離脱するまでは、いつものようにMVP級の活躍をしていた。