【長野市】乳幼児の家庭に、ボランティアで訪問する「ホームビジター」養成講座の参加者募集中
子育て中の方、特に小さなお子さんのいる親御さんの頑張りには頭の下がる思いです。コロナ禍で人との交流の機会が減り、「これでよいのだろうか?」と不安が増したり、「大人の人と話がしたい!」「子どもの体験の機会を増やしたい」など、人との触れ合いが少ないことによる悩みを感じている方もいるのではないでしょうか。
人との交流というと、「じゃん・けん・ぽん」のような「こども広場」などの施設にに出向くスタイルを思い起こす方が多いかもしれません。
しかし親御さんが自分から出向くのではなく、「ホームビジター」と呼ばれるボランティアさんが自宅に来てくれる「ホームスタート」という子育て支援があります。
乳幼児を子育て中の家庭に、子育て経験者で養成講座を修了した「ホームビジター」と呼ばれるボランティアさんが、週1回2時間程度を計4回訪問する活動です。
長野県内でホームスタート事業を行っているのは、長野市のこども広場じゃん・けん・ぽんの指定管理者「NPO法人ながのこどもの城いきいきプロジェクト」のみ。ですので、ホームスタートの支援を受けられるのは、県内では長野市エリアのみとなっています。
ホームスタートは1973年にイギリスではじまり、ながのこどもの城いきいきプロジェクトは2014年からはじめました。現在、日本全国100以上の地域で行われています。
ホームビジターは半数近くが60代で30代~70代が活動。養成講座を修了し、ボランティアに入る前にオーガナイザーと呼ばれる調整役が親御さんの要望を聞き、ホームビジターとの相性を見極めたうえで親御さんとつなぎ、活動がスタートします。オーガナイザーは必要に応じ、ホームスタート以外の支援につなぐ役目も担っています。
今月5月26日(木)から、今年度のホームビジター養成講座がはじまるため、現在参加者を募集しています。
令和2年度のホームビジターとオーガナイザーの訪問総回数は382回。令和3年度は26人のホームビジターが活動しました。
ホームビジターが安心してボランティアに入れるよう、家庭ごとに担当のオーガナイザーが決まっています。
ホームビジターはボランティアのため無報酬。これについて、オーガナイザーの田中さんは、「親御さんにとって『お仕事で来ているんだな』と感じるのと、『私のために時間を作ってきてくれているんだな』と感じるのとでは、受け取る気持ちが違います」と話します。
ホームスタートのニーズはコロナ禍前と少し変わってきているそうです。
もともと「孤立感の解消」をニーズとした方が多かったそうですが、それを上回ったのが「子どもの成長・発達を促す機会を作る」というニーズ。外出機会の減少で、いろいろな体験をさせる機会が減っており、「この子育てで良いのだろうか?」という不安が高まっているといえます。
特に初めての子育てだと不安はなおさら。そういう意味でも、自分以外の人(ホームビジター)の目が入り、一緒に見てもらうことで「これでいいんだ」という安心感を得られるという良さがありそうです。
コロナ禍で、個々の家庭でできる支援活動としてのホームスタートの必要性はますます高まっています。
何か新たな活動をはじめたいとお考えの方は、ホームビジター養成講座を受講してみてはいかがでしょうか?
【講座概要】
ホームビジター養成講座
会場:もんぜんぷら座 801会議室(長野市新田町 1485-1)
参加費:無料
定員:12名
対象:全日程参加でき、受講後に訪問ボランティア活動に携われる方
日程:チラシ参照
問い合わせ先:特定非営利活動法人ながのこどもの城いきいきプロジェクト
こども広場 じゃん・けん・ぽん 内
ホームスタート・ながのこどもの城 公式ページ
電話:080-9579-2078
*記事の内容は取材当時のものです。