まさかHSPと自律神経失調症に関係ある?自律神経を整える方法について紹介
こんにちは、精神科医しょうです。
自律神経は交感神経と副交感神経で成り立っており、人間の生命活動において重要な役割を司る神経です。
不摂生やストレスなどで自律神経のバランスを崩してしまうと、自律神経失調症を引き起こしてしまう恐れがあります。
HSPは繊細な気質を持つ人々のことであり、他の人よりもストレスが溜まりやすいため、自律神経失調症になるリスクが高いのをご存じでしょうか。
今回は自律神経失調症の症状と原因、HSPが自律神経失調症になりやすい理由、自律神経を整える方法について紹介します。
自律神経失調症の症状
自律神経は身体のさまざまな器官をコントロールする役割を司っているため、バランスを崩すと心身にさまざまな症状が現れます。
身体的な主な症状は、発汗、動悸、めまい、頭痛、筋肉痛、慢性的な倦怠感、食欲不振、不眠、集中力の低下などが挙げられます。
身体だけでなく心にも症状が現れることがあり、焦燥感やイライラ、涙もろくなる、気分の落ち込みなどが起こりやすくなります。
症状の度合いは人それぞれで、複数の症状が一気に現れることもあります。
自律神経失調症の原因
自律神経失調症は、不規則な生活習慣や過度なストレスが原因だと言われています。
コンビニ弁当や菓子パン、カップ麺やジュースを毎日のように摂取していたり、外食が多い人は栄養バランスが偏っており、自律神経のバランスを崩す恐れがあります。
また、カフェインやアルコール、糖分や塩分の摂りすぎによって自律神経失調症を引き起こしてしまうこともあります。
ほかにも過労や残業、仕事で責任のある役職についているなど、精神的ストレスが自律神経の乱れに繋がる可能性があります。
HSPが自律神経失調症になりやすい理由
外部からの刺激に弱い
HSPは神経が過敏で、音や光、肌触り、においなどといった外部からの刺激に反応を示す傾向があります。
そのため、ほかの人よりもストレスが溜まりやすく、自律神経が乱れる可能性がとても高いです。
また、HSPは寒暖差や気圧の変動にも弱く、上手く身体が適応できずに体調を崩してしまうことがあります。
季節の変わり目に心が不安定になったり、体調を崩しやすい人は注意が必要です。
仕事でプレッシャーを感じやすい
プレッシャーや興奮など精神的なストレスを感じると、交感神経が活発になって自律神経の乱れを引き起こす場合があります。
体育会系な職場やノルマがある仕事、飲み会が多いなどといったこともHSPにとっては大きなプレッシャーになります。
電話や会議が多く、マルチタスクが求められる仕事もHSPには向いておらず、大きなストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
HSPが自律神経を整える方法
HSPの気質に合った環境を作る
HSPは繊細な気質を持っているため、外部からの刺激に大きなストレスを感じる傾向があります。
ストレスを緩和させるためにも、HSPの気質に合った環境を作ることが大切です。
耳栓やアイマスクなど外部からの刺激を和らげてくれるアイテムを使用したり、癒し効果のあるアロマキャンドルやBGMを使用したりするのもおすすめです。
また、人混みのある場所へは極力出かけない、体調がすぐれないときは無理をして外に出ないことを心がけましょう。
軽い運動を習慣にする
自律神経を整えるためには、適度な運動を習慣づけることが大切です。
軽く息がはずみ、じんわり汗をかく程度の有酸素運動がおすすめです。
ウォーキングやジョギング、ダンスなど自分に合った運動法を取り入れましょう。
外に出なくても、室内でできるラジオ体操やゲーム機を使用して行うエクササイズも効果的です。
続けることが大切なので、無理をせずに手軽にできる運動を見つけておくことが大切です。
良質な睡眠をとる
日中に活動しているときは交感神経が活発になり、身体をリラックスさせているときは副交感神経が優位になります。
夜更かしばかりしていると自律神経が乱れる原因になってしまうので、良質な睡眠をとって生活リズムを整えることが大切です。
良質な睡眠をとるためには、夜にぬるめのお風呂に20分から30分程度浸かる、寝る前の電子機器類は控える、アイマスクや耳栓を使用することが効果的です。
間接照明やキャンドルライト、ゆったりとしたBGMを流すなど工夫して、癒される空間を作ることでスムーズな入眠に繋がるでしょう。
自分に合った仕事をする
HSPの人は仕事が大きな精神的ストレスになる可能性が高いので、極力自分の気質に合った仕事をすることが大切です。
HSPは事務作業や細かい仕事が得意で、チームワークが必要なく一人で黙々と作業できる仕事が向いています。
また、クリエイティブな仕事や動物や自然に触れ合える仕事にも向いているでしょう。
HSPは良くも悪くも人から大きな影響を受けて流されてしまうため、なるべく人と関わらずに済むリモートワークやフリーランスもおすすめです。
まとめ
今回は自律神経失調症の原因、HSPが自律神経失調症になりやすい理由、HSPが自律神経を整える方法について紹介しました。
自律神経の乱れは、普段の生活習慣が大きく関わってきますが、性格的な要因やストレスなどによっても自律神経失調症を引き起こす可能性は十分にあります。
体調が優れないと感じたら、まずは生活習慣の改善と適度な運動、良質な睡眠をとることから始めてみましょう。
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