菊池雄星の「被本塁打14本」は両リーグ最多タイ。このペースでいくと歴代トップ10にランクイン!?
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/unenatsuki/00351052/title-1685059806351.jpeg?exp=10800)
5月24日、菊池雄星(トロント・ブルージェイズ)は、5イニングを投げて5点を取られ、黒星を喫した。5失点(自責点5)のうち、2点目と3点目は、2回裏に打たれた2本のホームランによるものだ。
菊池の被本塁打は、これがシーズン13本目と14本目。フリオ・ウリーアス(ロサンゼルス・ドジャース)とジョーダン・ライルズ(カンザスシティ・ロイヤルズ)の2人と並び、両リーグで最も多い。
3人とも、ここまでは、先発投手として10試合に登板している。菊池は51.1イニングで防御率4.56、ウリーアスは55.1イニングで防御率4.39、ライルズは56.2イニングで防御率7.15だ。
ウリーアスは、5月18日の登板中に左太腿裏を痛め、故障者リストに入ったが、あとの2人は、次も先発マウンドに上がる予定だ。ライルズは26日、菊池は30日に投げると思われる。
このままいくと、シーズン全体の被本塁打は40本以上となりかねない。先発10登板で14本と同じペースであれば、先発30登板で42本だ。
1シーズンに40本以上のホームランを打たれた投手は、延べ26人いる。そのなかで、1966年に被本塁打42本のデニー・マクレインは、本数の多いほうから数えて9位に位置する。
![筆者作成](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/unenatsuki/00351052/image-1685059901426.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
今世紀に限ると、被本塁打40本以上は延べ8人だ。過去3シーズンは、誰もいなかった。短縮シーズンの2020年は、マシュー・ボイド(デトロイト・タイガース)とトレバー・ウィリアムズ(当時ピッツバーグ・パイレーツ/現ワシントン・ナショナルズ)の15本が最多。2021年はライルズ(当時テキサス・レンジャーズ)、2022年はジョサイア・グレイ(ナショナルズ)が、どちらも38本のホームランを打たれた。
また、1シーズンに被本塁打40本以上の投手のうち、左投手は延べ3人、2004年に44本のジェイミー・モイヤーと、2004~05年にそれぞれ43本と40本のエリック・ミルトンしかいない。今世紀に入るまでは、皆無だった。2004~05年の2シーズンを除くと0人、という見方もできなくはない。菊池(とウリーアス)は、左投手だ。
もっとも、26人中6人は、被本塁打40本以上で防御率3点台を記録している。そのうちの4人は、防御率3.40未満だ。
ちなみに、バート・ブライレブン、ロビン・ロバーツ、フィル・ニークロ、ファーギー・ジェンキンス、ジャック・モリスの5人は、殿堂入りしている。