今年No1のクルマは? 【人気記事ベスト3から今年を振り返る】
2015年3月から始めたこのYahooニュース個人。僕は今年、ここに58件の記事を公開した。その中から、アクセスの多かったベスト3を発表しよう。
まず第3位になったのは、「2年連続日本カーオブザイヤー受賞したマツダの強さ、そしてロードスターの強さ。」という記事。
日本カーオブザイヤーを受賞したマツダ・ロードスターの強みと、それを送り出すマツダというブランドの強さを記した記事だった。ご存知のように今年は前半で、マツダ・ロードスターとホンダS660に話題が多く映ったため、アクセス上位はマツダ・ロードスターとホンダS660で占められるかと思ったが、ロードスターはアクセスベスト10で見てもこの記事だけがランクインするのみにとどまった。
そしてアクセス第2位となったのが、「話題のホンダ軽スポーツ、公道を走る。」という記事。
これはご存じのようにホンダS660のことであり、3月に高知で開催された試乗会の模様をレポートと動画でお伝えしたものだった。ホンダS660は、マツダ・ロードスターよりも実用性の低いクルマとなるが、社会的な注目度はかなり大きいことが分かった。これを受けて僕は、「ホンダのカリスマ性は花開くのか?」という記事を書いたが、これも3,000字に達する長い記事ながらも多く読んでいただいたようで、ベスト4にランクインしたのだった。
そして第1位に輝いたのは、「開発主査は26歳!ホンダS660プロトを試乗。」という記事。
これは先に記したS660の公道試乗以前にサーキットで開催された試乗会で撮影した動画を、S660の発表タイミングで公開したもの。この記事はYahooのトップページに掲載されたため、2位および3位を圧倒的にしのぐアクセスを達成、シェア数も1万を超えるものとなった。
またこの時同時に、サーキットでの試乗動画を添付したが、こちらも90万回以上の再生となり、僕のYoutubeチャンネルLOVECARS!TV!での今年の最高再生回数を達成したコンテンツとなった。
こうして振り返ると、今年僕が世に送り出したレポートや動画で最も注目されたのはホンダS660、ということになる。このほかに自動車専門誌や自動車専門ウェブサイトにも寄稿したり出演したりしているが、それらを合わせてもやはり、最も注目されたのはホンダS660といって間違いないだろう。
実用性がなく、ほとんど趣味のオートバイと同じような感覚の、軽自動車ながらも高価なオープン2シーターがなぜ、これほど注目されたのか? それは先にも記した「ホンダのカリスマ性は花開くのか?」という記事に詳しいが、やはり改めて多くの人がなんだかんだで「ホンダ」を気にしているからに他ならない。
ホンダについては多くの方が、様々に意見を持っているわけだが、そういう状況があるのはやはり、このブランドが不思議と親近感を覚える存在だからなのだろう。
実は僕自身、ホンダS660を現在手元においている。正確には自分のクルマというよりも、妻のクルマという位置付けだが、たまに運転させてもらったり、駐車場に佇んでいる姿を目にすると、なんだか不思議と親近感が湧いてくるのは間違いない。
作り手としては、ユニークなスポーツカーを作ろうという高い志で送り出しているのだろうけれど、そうした部分よりもむしろ、どこか気取ってなくて肩の力が抜けていて、相棒やペットのような雰囲気を醸し出しているあたりが良いなと思うのだ。
僕は今年も、様々なクルマを試してきたけれど、今年ほどクルマに対する価値観が変わった年も珍しいと自分で感じた。以前ほど、クルマの走りそのものにはこだわらなくなり、もっと違う部分や価値が気になるようになった。生活や趣味の中で使われるクルマの魅力を多く感じた年でもあった。そうして考えると、スポーツカーに対する想いはやや薄まったようにも感じるが、そうした中でも何かを訴えかけてくるホンダS660のようなクルマを感じ取ることができるのは、やはりクルマそのものに何かしらの魅力があるからなのだろう。
45歳となって生活スタイルも以前とは大幅に異なり、趣味も幅広くなってきた。そうした中にあって、かつては唯一の趣味だったクルマが、趣味の一部、あるいは趣味のための道具、にも変化している。そうした中で、今後はどのようにクルマを感じるのだろうか? が自分自身でも楽しみだ。
2016年、僕がまず楽しみにしているのは、トヨタ新型プリウス。このクルマへの興味は尽きず、乗ってみて良いクルマならば、自分で買ってみたいなとすら思っているほどだ。
そしてその他にも、様々な新たなクルマが登場するだろうから、それを真っ先にこちらでもお伝えしていきたい。
というわけで2015年、僕のYahooニュース個人にアクセスいただいたすべての皆様、ありがとうございました。そして来年もよろしくお願い致します! それでは、良いお年を!