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話題のホンダ軽スポーツ、公道を走る。

河口まなぶ自動車ジャーナリスト

先月30日に発表され、大きな話題を呼んだホンダの軽スポーツカー「S660」の報道試乗会が今週、高知県で開催された。

先日お届けした動画は、まだナンバーが装着される以前に千葉県のフォレストレースウェイで開催された試乗会のものだったが、今回はナンバーが装着されてついに公道を走らせることができた。

ホンダS660は先日の試乗会で得た高い実力を公道でも発揮。街中で30km/hで走っていても楽しいと感じられる乗り味走り味を持つ一方で、ワインディングを走らせるとまさに「痛快ハンドリングマシン」というコンセプト通りの楽しさ気持ち良さを実現していた。そうした様子のほか、実際に軽自動車用の黄色いナンバープレートが装着された状態は動画の中で確認できるので、興味のある方はチェックしていただければと思う。

【好印象】ホンダS660公道試乗

試乗会の商品説明の際に、受注状況その他についてのアナウンスもなされた。まず事前受注は3100台で、発売以降の受注として2100台を獲得し、発売からわずか4日で累計受注が5200台を突破したという。ちなみにディーラー等で聞くと、現時点で納車は11月から年末、もしくは年明けになると予測されている。

グレード構成は上級モデルのαが90%、ベーシックなβが10%となっており、トランスミッションの構成比は6MTが全体の57.1%、CVTが42.9%と初期受注では6MTが優勢。ただしホンダはこの後、CVTが伸びるだろうと予測しており、最終的には6割がCVTになるのではないか、とのことだった。

メーカーオプション装着率では、Gメーターやバックカメラの画像を移すセンターディスプレイが全体の74.2%、安全装備のシティブレーキアクティブシステムが48.1%の割合で選ばれている。

ボディカラーに関しては、コンセプトカーと同じプレミアム・スターホワイトパールが61.0%、ついで多いのがカーニバル・イエローで15.2%、そしてフレームレッド6.5%、アドミラルグレー・メタリック6.0%、プレミアムビーチブルー・パール5.7%、プレミアムミスティックナイト・パールが5.6%という構成になっている。ホワイト以外では、やはりかつてのホンダ・ビートでも人気で、軽自動車ナンバーが目立たないイエローが多くを占める傾向となった。

ホンダS660については、今後ここでも試乗した印象をまとめて公開しようと思う。

自動車ジャーナリスト

1970年5月9日茨城県生まれAB型。日大芸術学部文芸学科卒業後、自動車雑誌アルバイトを経てフリーの自動車ジャーナリストに。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。YouTubeで独自の動画チャンネル「LOVECARS!TV!」(登録者数50万人)を持つ。

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