JKのカリスマモデル・久間田琳加が初主演ドラマ『マリーミー!』で発揮する女優としてのポテンシャル
『Seventeen』の専属モデルで“ティーンのカリスマ”と呼ばれる久間田琳加の初主演ドラマ『マリーミー!』(ABC・テレビ朝日)がクライマックスに入る。恋愛経験もないまま結婚した新妻役で、原作マンガの“ほわキュン(ほんわかした胸キュン)”な世界観を体現し、女優としての評価も高めている。
膝上20cmの“りんか丈”で羨望の的に
“りんくま”こと久間田琳加は東京生まれの19歳。小6のとき、ローティーン向けファッション誌『二コラ』のモデルオーディションでグランプリを受賞して、専属モデルに。2017年3月までの4年半で表紙を11回飾った。
同誌を卒業後、高2で『Seventeen』の専属モデルに加わると、さらに人気を高め、女子高生のファッションリーダーとしてカリスマ的存在となった。かわいい顔立ちに均整の取れたスタイル。“りんか丈”と呼ばれる膝上20cmのミニスカートで見せる美脚は羨望の的だ。
2018年にはロッテ『ガーナミルクチョコレート』のCMキャラクターに浜辺美波、山田杏奈と共に選ばれた。今年6月に発売したファーストスタイルブック『明日、もっとキレイになる りんくまがじん』は二度にわたり重版。インスタグラムのフォロワー数は32万人となっている。
女優デビューは2015年の配信ドラマ『女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。』。2018年には映画『青夏 きみに恋した30日』で葵わかなが演じた主人公の親友役。『~harajuku story~ヌヌ子の聖★戦』では、原宿から人気となったモデル役で主演を務めた。
マンガの愛らしさの再現度に原作者も絶賛
地上波ドラマ初主演となる『マリーミー!』は夕希実久によるLINEマンガが原作。久間田が演じる沢本陽茉梨は両親を早くに亡くし、育ててもらった祖父母の世話をするため、中学卒業後はニートになったという役どころだ。恋愛経験もゼロで、祖父母も亡くした後はペットの猫としか会話しない引きこもり生活をしていた。
そんな中で新たな法律“ニート保護法”の被験者に選ばれ、エリート国家公務員の秋保心(瀬戸利樹)と結婚。強制的な出会いだったが、一緒に暮らしていく中で、ゆっくりと愛情を育んでいく様子が描かれている。
普段は華やかなオーラのある久間田が、1話ではボサボサ髪で目もうつろな引きこもりぶりがリアルだった。「伏し目がちにお芝居をしていて、撮影が終わって家に帰るとき、ふと我に返ったら、猫背で姿勢が悪くなっていました(笑)」とのこと。
2話では心と家具を買いにホームセンターに行き、湯呑みを両手に持って「かわいくないですか?」とニッコリ微笑んだり、愛らしさを少しずつ出していく。髪を真ん中で分けているのは普段の久間田のいでたちと違うが、原作の再現度の高さがネットで評判に。原作者の夕希実久も「りんくまちゃんの演じてくれる陽茉梨は、こんな風に陽茉梨を描いてあげたかったんだぁ…と言う、私の理想で嬉しいんですーー号泣号泣」と、絶賛のツイートをしていた。
「私はお仕事を始めてからずっと前髪があって、あんなにおでこを見せたことがなかったので、似合うか不安だったんです。でも、主役として陽茉梨ちゃんを演じる以上、細かいところまで寄せたいと思っていました」
恋愛シーンに「もっと近づくんですか?」と緊張
最初はぎこちなかった心との関係も、縁側で一緒に月を見て手を重ね合ったり、交通事故に遭いかけた後で抱きしめられたり、穏やかに少しずつ寄り添っていくのが和ませる。同時に、久間田の持ち前のかわいらしさが陽茉梨とシンクロしていった。
「原作は何度も読みました。私自身、マンガが好きだからこそ、あのほわほわした雰囲気は何としても再現したいと思って。暗い子が明るくなるのでなく、陽茉梨ちゃんが本来の明るさを取り戻していく感じにすることは、特に気を使ってお芝居しました」
2人はお互いへの想いを自覚していき、キスも交わして、7話では2人で温泉旅行にも出かけている。久間田はこれまで恋愛する役の経験はありまりなった。
「ああいうシーンは、とにかく緊張しました。結構近づいているつもりでも、カメラを通すとわりと離れて見えるので、『もっと近づくんですか?』みたいな感じで、恥ずかしかったです(笑)」
ドラマでは、その緊張感が恋愛経験のない新妻の初々しさとなって現れていた。関東では21日深夜、関西では22日夜に放送される8話では、心が被験者から普通の夫婦になろうと、国家公務員を辞職する意思を上司に伝える。
「陽茉梨ちゃんが悩んでしまう回も増えます。家族としての愛が深まってきたところで、2人がどういう決断をするのか? ラストに向けて、どんどん盛り上がっていくので、ぜひ注目していただきたいです」
クライマックスへ久間田はそうアピールしていた。初主演ドラマでときめきと不安げなところを交錯させながら、マンガ原作の役に生き生きとした息づかいを感じさせ、女優としてのポテンシャルも見せているだけに、目が離せない展開になりそうだ。
自分の結婚相手の理想は「機械が得意な人」
久間田は自身の理想の結婚相手については「外見は全然気にしません。それより内面を見たいです。一見クールで話してみたら波長が合うとか、ギャップがある方はいいですね」と話す。そして、もうひとつ条件も挙げた。
「私は機械が本当に苦手なんです。パソコンは全然使ってなくて、メアドを2コ作るだけで苦労しました。自粛期間中にバラエティにリモート出演させていただいたときも、機材が家に送られてきたんですけど、もう『なに?』という(笑)。コードがいっぱいあって『ヤバい! ヤバい!』となって、前日の夜から説明書とにらめっこして、何とかセットしました。そんな感じだから、お母さんには『機械に強い人と結婚したほうがいいよ』と言われています(笑)」。