【河内長野市】発祥は河内長野!あいっく開設にも関わったスーパー、サンプラザの食の安全への強いこだわり
河内長野駅に直結しているノバティながの、三日市町駅に直結しているフォレスト三日市には同じスーパーが入っていますね。それはサンプラザさん(外部リンク)です。
サンプラザさんといえば、河内長野の2店のほか、富田林に3店あり、外にも南河内地域を中心に展開。なんと堺には12店もあるとのこと。調べると、本社が羽曳野市誉田にあり、本部・物流センターが堺市美原にあるので、羽曳野か美原が発祥のスーパーとばかり思いこんでいました。
しかし、意外な情報を先日知りました。なんとサンプラザさんは河内長野が発祥だというのです。それも長野商店街に1号店があったというのですから驚きました。その証拠に長野商店街の西南栄通りに1号店として河内長野店があったことを示す看板が残っています。
お話によれば、サンプラザさんは、もともとこの商店街にあった衣料品店だったそうですが、それをじょじょに食料品店に変えていったそうです。
ちなみに初代サンプラザ河内長野店があった場所は、「にぎわいプラザ」さんの場所です。河内長野店はいったん閉店しましたが、あらためてノバティながのの地下に、二代目サンプラザ河内長野店として入りました。
ノバティながの移転のいきさつにもエピソードがあります。ノバティながのには当時西友が入っていたそうですが、2009年4月に撤退することになりました。駅前ショッピングビルに空き店舗が増えることに危機感が起こり、リニューアル工事を行った後、7月にサンプラザさんが入ることになりました。
さらにマツモトキヨシさんやしまむらさんなど、大手有名チェーン店が入居するための手助けをサンプラザさんが行なったというのです。初めて知りました!
そして、そんなサンプラザさんの社長が河内長野に来られる機会があり、市の関係者とあいっくさんで式典が行なわれるというのです。サンプラザさんとあいっくさんは、同じノバティながの内という共通点がありますが、それ以外にどんな接点があるのでしょうか?とても興味があった私は取材を申し込みました。
あいっくでの式典は9時30分から行なわれるということですが、ノバティながの北館は10:00~20:00までオープンします。しかし、サンプラザさんは9:00から23:00まで営業しており、ノバティながのが閉まっていいる間は、1階にある交番横の入口から出入りできるようになっています。
ノバティながの営業時間外に建物内に初めて入りました。開店を待っていた他のお客さんとともに階段を下りていきます。
式典まで少し時間があるということで、株式会社サンプラザの山口力社長からお話をお伺いすることができました。
山口社長はスーパーの売り場の商品を紹介しながらお話をしてくださいました。
自由に手に入るチラシが置いてあります。
私が気になったのはこちらです。これは徳島の野菜を販売しているコーナーです。
昨年徳島の阿波池田に行く機会があり、せっかくだからと徳島の特産品の野菜を買ったのですが、同じ商品がサンプラザさんにあって愕然としたのです。一瞬サンプラザさんは徳島発祥のスーパーなのかと思ったほどです。
これについて山口社長は、特に徳島に思い入れがあるというより、比較的近隣だからという理由で取り揃えているとのこと。徳島の他にも和歌山や奈良の宇陀からこだわり新鮮野菜を仕入れているそうです。
野菜と言えば地場・南河内産の野菜が、くろまろの郷やアグリかわちながので販売しているのでその印象が強いですが、サンプラザさんはもう少し範囲を広げた良いものを仕入れて販売していたわけです。
大阪産のコーナーもあります。堺市にあるシモノファームさんで作られた大阪エコ農産物を提供しています。そして驚くのは料金です。有機や無農薬といったブランドの付いた野菜は少し割高だったりしますが、サンプラザさんの野菜は通常のものとほとんど差のない価格で買えるのです。
もちろん地元河内長野産のカワバタファームさんのトマトとキュウリ、富田林の乾農園さんのなすびなど、地元の農家さんのものも手に入ります。
その一方で、GABA(ギャバ)が豊富なトマトも販売しています。ちなみにGABAとはGamma-Amino Butyric Acid(γ-アミノ酪酸)の略で、血圧が安定するなどストレスや緊張を和らげる効果があるとのこと。
また野菜だけでなく加工品にもこだわっています。例えばこちらのマヨネーズに「SunEssen(サンエッセン)」と書いてありますが、これはサンプラザさんの主要子会社でつくられたものです。
サンエッセンさんの作るマヨネーズは、玉子の比率が高く菜種油を使うこだわりの商品ですが、驚くのは価格です。同様のこだわりのマヨネーズと比べて、なんと半額近くの値段です!「東京の人が聞いたらみんな驚いていますよ」と山口社長はいってました。
また1月1日に発生した能登半島地震で被災した石川県を応援しようということで、石川県産の牛乳を販売しているコーナーもありました。
さらにハムやベーコンにもこだわりがあり、通常使う保存添加物を使用せず、ビタミンCなどで代用をしているそうです。
そして地元河内長野の天野酒も販売しています。天野酒を扱っているほかのスーパーより売り場面積が広い気がしました。
山口社長は、南海高野線堺東駅から徒歩5分のところにあるフェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール)で6月8日に行われるイベント、北海道大学札幌農学同窓会「第18回市民公開フォーラム」にパネリストとして出席します。
「考えよう!子どもの健康と食生活」というテーマで、村上三保子氏、杉山文氏とともに食について語ります。このような場に登壇する山口社長が、いかに健康に良い食にこだわりを持っているのかわかりますね。
販売促進を兼ねてロボットが掃除をしています。山口社長のお話を伺いながら、サンプラザさんに対して私は大きな誤解をしていたことに気づきました。駅前の便利なところにあるスーパーなので食のこだわりがそんなに強いとは知らず、ただモックルコインが使え、便利なところにあるというだけで利用していたからです。
よく見れば売り場のPOPに食べ物へのこだわりが詳しく書いてありました。本当にサンプラザさんを見る目が変わりました。
しかし、これだけではありません。サンプラザさんはあいっくさん開設に深くかかわっている点を見逃してはいけません。こちらはノバティながの5Fにあるあいっくさんですが、ちょうど式典が行われるということで私も出席しました。
式典にはあいっくの職員さんが出席しています。画像いちばん右、席の前方にいる方は、河内長野市に新設されたこども部の部長と福祉事務所長を兼任している梶本英和氏です。
桝井繁春副市長は、ノバティ長野の運営会社である河内長野都市開発株式会社の社長でもあります。
島田智明市長です。今回河内長野市と株式会社サンプラザとの間で、「包括連携に関する協定」を締結(外部リンク)しました。そしてあいっくの入口にサンプラザさんへのご厚意に感謝を込めたプレートが設置することになったとのこと。
山口社長です。実は現在のあいっくのある場所は、元々サンプラザさんが、倉庫として所有していた場所です。サンプラザさんはここを河内長野市に無償譲渡したのです。そして譲渡された駅直結の場所を活かそうと、子育てのための施設「あいっく」が2012年10月27日に開設されました。
あいっくの濱田光枝センター長です。あいっくさんは市内はもちろん、遠方からも利用者が多いのは駅直結にあるということだからです。少子化により以前よりは利用者に変化はあるものの、子育て施設としての役目はこれからも大事であるといった話をされていました。
式典の最後は、プレートの除幕式です。
このように、おおさか河内材でできたプレートが新たに設置されました。新しいあいっくの職員さんのなかには、サンプラザさんから無償譲渡を受けた事実を知らない人も多いそうで、プレートをつけることで、サンプラザさんのご厚意であいっく開設につながった事実を忘れないようにしようという思いが込められています。プレートの文言を引用します。
こうして無事に式典は終わりましたが、せっかくなのでサンプラザさんで買い物をしました。山口社長の説明はトップセールスマンのようにわかりやすかったので、思わず爆買いをしてしまいました。
サンプラザ河内長野店(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市本町24-1 ノバティながの 北館地下1階
TEL:0721-53-4741
営業時間:9:00~23:00
定休日:施設定休日に準じる
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩1分
---------------------------------
奥河内から情報発信のおすすめ記事がLINEに届きます!
奥河内地域に住んでいる人たちに役立つ情報を毎週水曜日の10:00にお届けします。
ぜひご登録ください!
<友だち追加の方法>
■下記URLをクリックして友だち登録してください
※本リンクはYahoo!ニュース エキスパートとの取り組みで特別に設置しています
---------------------------------
※記事へのご感想等ございましたら、プロフィール欄にSNSへのリンクがありますのでそちらからお願いします。