書籍『コンビニオーナーになってはいけない 便利さの裏側に隠された不都合な真実』(コンビニ加盟店ユニオン+北健一氏、旬報社)が発行された。第5章「諸悪の根源?コンビニ会計を読む」で、筆者の記事を引用頂いている。
廃棄が数値目標になっている現状
食品ロスは、改善しなければならない社会的課題として徐々に浸透してきているが、廃棄を出すことが数値目標になっている現状が第1章に書かれている。
Twitterでも反響
Twitterでも、この本の反響が見られる。
農林水産省は食品業界ごとに食品廃棄削減目標を設定
農林水産省は、平成26年度より、食品業界ごとに、食品廃棄の削減目標を設定している。コンビニの場合も、100万円あたりの削減目標重量が示されている。
2015年9月には、国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が採択され、17の目標のうち、12番目に「小売・消費レベルの食料廃棄を2030年までに半減する」という数値目標が定まった。
倫理観を持つ食品企業であれば、「これ以上の食品を廃棄しなさい」ではなく、「廃棄食品をこれ以下に抑えなさい」と指示するのが筋だろう。
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