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【メンタルが壊れそうな人が出す3つのサイン】を現役プロ心理カウンセラーが、わかりやすくお教えします。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「メンタルが壊れそうな人が出す3つのサイン」というテーマでお話したいと思います。

人は、メンタルが壊れると、
精神に異常を来します。身体に異常を来します。行動に異常を来します。

精神に異常を来すとは、気分が落ち込むとか、意欲がなくなるとか、イライラするとか、そういうことです。身体に異常を来すとは、原因不明の頭痛や腹痛に襲われるとか、耳が聞こえなくなるとか、そういうことです。行動に異常を来すとは、深酒をするようになるとか、ギャンブルにのめりこむようになるとか、会社に遅刻するようになるとか、そういうことです。宜しいでしょうか。

そんな、メンタル壊れそうな人が出すサインを、
周囲の人が気付いて、早めに助けてあげられるといいですね。

では、次に、メンタル壊れそうな人が出す、
3つのサインについてお話ししたいと思います。

1.メンタル壊れそうな人は、まず、行動に変化が現れます

行動に変化とは、次のようなことです。
① 急にパチンコや競馬や競艇にのめりこむようになります。
② 会社に遅刻するようになったり欠勤するようになったりします。
③ 部屋にひきこもりがちになります。
④ 口数が減ります。
⑤ 周囲への関心がなくなります。
⑥ 新聞やテレビを見なくなります。
⑦ 食欲が減ります。
⑧ 深酒が増えます、もしくは「お酒がまずい」と言い出します。
⑨ 急に、性生活がなくなります。
⑩ 身だしなみに気をつかわなくなります。
⑪ 昔の思い出話を頻繁にするようになります。
⑫ 些細なことで怒り出したりします。
⑬ 周囲の音に敏感になります。
⑭ あちこちに身体をぶつけるようになり、身体にあざが増えます。
⑮ 物忘れ、うっかりミスが多くなります。
⑯ じっとしていることが出来ず、そわそわウロウロします。
⑰ 夜、寝られなかったりします。
⑱ 朝、いつまでも寝ていたり、逆に早く目を覚ましたりします。

2.続いて、メンタル壊れそうな人は、話す言葉や内容が変わってきます

①「生きていても仕方がない」というようになります。
② 親しい人に、急に敬語で話すようになったりします。
③ 自分の身体の病気のことばかりを口にするようになったりします。
④「お金がない」が口癖になります。
⑤「淋しい」という言葉を口に出すようになります。

3.続いて、メンタル壊れそうな人は、体調が悪くなります

①「暑い」もしくは「寒い」ということを頻繁に言うようになります。
②「頭が痛い、頭が重い、肩凝りが酷い」等と、痛みや身体の不調を訴えることが増えます。
③ 便秘になったり、よく下痢を起こしたりします。
④ 疲労感が強い。特に朝の体調が悪いことが多いです。

以上です。
行動や話す言葉・内容に変化が見られた場合、もしくは体調不良を起こした場合は、メンタルが壊れかけた可能性が大です。しっかり話を聴いてあげて、そして出来るだけ早く、専門家につなげるといいでしょう。

ここでいう専門家とは、精神科医や心療内科医、精神医学に詳しいカウンセラーのことです。占い師やスピリチュアルカウンセラーやコーチングのコーチではありませんので、どうぞそのあたりは、間違えないようにしてください。

次に、話を聴くコツをいくつかお教えします。
ひとつめは、「あなたに暖かい関心があるよ」という顔をして話を聴くということです。
ふたつめは、話を聴きながら、しっかりうなづくということです。
みっつめは、話し手が話しやすくなるよう、タイミングよく相槌を打つということです。
他にもコツは、たくさんありますが、取りあえず、今言った3つが出来ればオッケーです。

続いて、話を聴くときにやってはいけないことをいくつかお教えします。

ひとつめは、ながら聴きしないということです。スマホを触りながら話を聴いているようでは論外です。
ふたつめは、話をとらないということです。間違っても、自分のほうが相手よりたくさん喋るというようなことは、しないようにしましょう。
みっつめは、否定しないということです。「そんなことで淋しがるなんて変!」とか「そんなことで怒るなんてどうかしてる」だなんて言わないことです。
よっつめは、一般論は言わないってことです。「誰だってそうだよ」とか「私だって疲れているよ」とか「他の人だって、みんな辛いんだよ」とか「頑張っているのはあなただけじゃないんだよ」なんてことは言わないってことです。

他にも話を聴くときにやってはいけないことはたくさんありますが、取りあえず、今言った4つをしなければオッケーです。

続いて、
メンタルというものは、1度壊れるとなかなか治らないものです。早くても2ヶ月から3ヶ月はかかります。だから周囲の人は、どうぞ焦らないようにしてください。そして、本人には、「あなたは心の病だけれど、必ず良くなるから、焦らないようにしてね」と優しく伝えてあげてください。

最後に、重要なことを言います。
壊れたメンタルを治すコツは、環境を整え、脳を整え、こころを整えることです。

まずは1番手っ取り早く出来る環境から整えていきましょう。本人がストレスを感じる環境を改善・調整していきましょう。そして、次に脳を整えましょう。具体的には、栄養のある物を食べ、睡眠はしっかり取り、適度な運動をして、脳に効く薬を飲むということです。

最後、こころを整えることですが、これが1番難しく時間がかかります。こころを整えるとは、ものの捉え方・考え方を変えることです。性格を変えることです。このあたりは、カウンセラーが得意としていることなので、どうぞカウンセラーにご相談ください。

ちなみ精神科医や心療内科医は、基本、脳を整えるためにお薬を出してくれる人です。それ以上でもそれ以下でもありません。よって、環境やこころに関しては、医者頼みにしておくのではなく、本人もしくは周囲の人の力で改善していきましょう。

というわけで今日は、「メンタルが壊れそうな人が出す3つのサイン」というテーマでお話させていただきました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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