「迷いが出た」マエケンがイニングまたぎのリリーフに失敗して痛恨の3点本塁打を献上で、地区首位陥落
ナショナル・リーグ西地区のペナントを激しく争っているアリゾナ・ダイヤモンドバックスとの直接対決を3勝1敗と勝ち越して、地区首位の座を奪回したロサンゼルス・ドジャース。過去9試合を8勝1敗と絶好調のドジャースは、9月3日(日本時間4日)にニューヨーク・メッツを本拠地に迎えた。
メッツは防御率(1.68)がメジャー・ナンバー1のジェイコブ・デグロムを先発のマウンドに送り出す。難攻不落なデグロムに対して、ドジャースは1回裏にジャスティン・ターナーがソロ本塁打を放って先制。
オールスター戦以降の後半戦は防御率1.87、被打率.195と絶好調な左腕のアレックス・ウッドはメッツ打線を5回1失点に抑えると、6回は3投手の継投で無失点に抑え、7回もスコット・アレキサンダーがメッツ打線に得点を許さなかった。
6番手の前田健太に出番が回ってきたのは、1対1と同点の8回表。
8回は3者凡退に抑えたマエケンは、同点の9回もマウンドに上がって続投。
イニングをまたいだことは「初めてではないので、難しさはない」と説明したが、9回は先頭打者のジェイ・ブルースにいきなりライト線を破る二塁打を打たれると、次打者の送りバントで1死3塁に。ジェフ・マクニールに死球を与えて、1、3塁としたところで、メッツはブランドン・ニモを代打で起用。
2ストライクと追い込んでからファールで粘られ、「迷いが出てしまった」と言う7球目に投じたスライダーを右翼スタンドに運ばれた。
「投げミスをしてしまった。結果論だけど、違うボールでもよかったのかな」と悔やんだ前田は、「同じ失敗を繰り返さないようにしたい」と唇をかみしめて反省した。
この日はダイヤモンドバックスもサンディエゴ・パドレスに敗れたが、0.5ゲーム差で地区2位だったコロラド・ロッキーズがサンフランシスコ・ジャイアンツに勝ち、ドジャースが明け渡した首位の座を奪った。
痛恨の3ランを打たれて、今季9敗目(8勝)を喫したマエケンだが、幸いなことにレギュラーシーズンはあと1ヶ月も残っている。この夜の失敗を反省して、修正する時間は十分に残されており、この失敗を糧にしてプレーオフでは昨季同様に無双ぶりな投球でドジャースの勝利に貢献していきたい。