【英会話】そんなはずないよ を使ってウケをとろう。
20年ほど仕事で英語を話していますが、話し初めたころは、中1レベルのところでもつまずきました。
そんな私の失敗英語や、今も私の周りで起こっている失敗英語を多少脚色も加えて、ご披露したいと思います。読むと自然な英語を得られるお得なエッセイです。
そんなはずないよ。
いまでこそ、
そんなはずないよ。
と頭に浮かんだ時、
That can't be true.
It can't be true.
を使い分けることができますが、英語を話し始めた時はthatとitの使い分けはよく間違ってました。
日本語ではあれ、それ、と訳されてあまり変わらないイメージのthatとitですが、実は指しているものがぜんぜん違うんです。
それは、thatは相手の話の内容に対して使って、itは指し示すそのもの、もしくは相手の話のなかの何かに対して使うということ。これを使い間違えると話がぜんぜん違う方向に進んじゃう。プレゼンの後の質疑応答などで、Native English Speakerに質問したらまったく同じことを繰り返されたという経験がある方、じつはここに原因があったのかもしれません。
たとえば、
XXには素晴らしい効果があります。
XX works wonders.
と言われたとき、XXってなんだろう? と思って質問するとする。そのとき使うのはthat? it? どちらでしょう?
答えは、itです。What's it? でXXの説明をしてくれます。でも、もしthatを使ってしまうと、Native English SpeakerはたぶんゆっくりとXX works wonders. と繰り返すだけ。ぜんぜん、XXの説明はしてくれません。だって、What's that? はあなたが話って何?(=なんて言ったの?) ですからね。Native English Speakerはああ、聞き取れなかったのかな? と思っています。
このあたりをしっかり理解すると、Native English Speakerからウケを獲ることも出来たりします。
たとえば、
「ちょっと聞いてくれよ。さっき徳さんが女の子からコクられてたよ!」
それに対して、君の見間違えだよと返すのが、まぁ、普通ですが、そんなこと100%あり得ないよ とふざけることもできるわけです。 さて、どう言えばいいでしょうか? 回答例はイラストの下です。
It can't be true.
ですね。口が悪いなぁ How foul-mouthed! って笑ってくれます。
と、こんな感じで、Native English Speakerたちとの英語やカルチャーギャップのお話をご披露したいと思っております。
お気に召しましたら是非ともごひいき(フォロー)くださいますようお願い申し上げます。
イラスト 大橋啓子