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NETFLIX か、Deiney+か、それともUNEXT?年末年始を楽しむための、一番面白い配信は?

渥美志保映画ライター

2024年の年末も押し迫り、12月28日からお休みに突入し、来年の1月5日までの9連休という人もいるかもしれません。とはいえ不景気なうえに旅行はどこも高いし……そんな「寝正月派」の方々にとって、家族皆で楽しめるNetflixやDeiney+などの配信チャンネルはお手軽レジャーの筆頭です!特に年末から年明けにかけては、それぞれのチャンネルの今年の目玉!的なイチオシ番組が配信されるタイミング。

でも私のように全部入っていたらサブスク貧乏まっしぐらですし、いくつも入って毎日一気見してられるほど暇じゃね―わ!という方がほとんどのはず。ということで今回は、今年の年末年始にはどれに入るのが正解なのか?を、配信サブスク2大巨頭、Netflix、Disney+に、UNEXTを加えて検討してみたいと思います!

年末のイチオシ勝負作は、ネトフリとディズニー、どっちが面白い?

まずは各配信が(たぶん)社運をかけて繰り出す、年末のイチオシ目玉作品から!
なんといっても今年の最大の話題は、昨日からNetflix(広告ありプラン月額890円、なしのプランは月額1590円〜)で配信が始まった『イカゲーム』のシーズン2です。

っていうかシーズン1はどんな話だったっけ?という方には、こちらの記事を読んでいただくとして。シーズン1で優勝して456億ウォンを手にしたものの、あまりに多くの死を見てしまったソン・ギフンが、あの狂ったゲームを終わらせるために再びゲームに参加するハメになるというお話です。シーズン1で行方不明の兄イノがゲーム運営責任者フロントマンになっていたことを知った弟ジュノも、ギフンと協力してゲーム会場がある謎の島を目指します。一方、「英雄気取り」のギフンを潰そうと驚きの方法で近づいてくるイノの策略も不穏です。韓国ドラマの主演級俳優がずらりと顔を揃えた参加者たちも、ここぞとばかりにドロドロとした金の亡者ぶりで引っ掻き回すのも最高です。不気味なヨンヒ人形の「だるまさんが転んだ」などお約束を踏まえつつ、前回から少し変更されたゲームの原則は、まさに今の世界の「分断」を描いていて、社会派ドラマとしての凄みも相変わらずです。

一方、迎え撃つDisney+(月額990円〜)の目玉作品は、昨年世界中でスーパー大ヒットした『ムービング』の作者による原作脚本の、これまたすごい作品『照明店の客人たち』


日本では一昔前は、人間の命を「ろうそく」に例えたものですが、この照明店はその「電球版」です。物語は、臨死体験をしてから幽体が見えてしまう看護師がいるICUと、闇夜の路地裏に唯一の明かりを灯す照明店を行き来しながら、生と死の間にいる人達を描いてゆきます。前半は何が起こっているかわからないけれど、とにかく怖いホラーという感じなのですが、底に至るまでに何があったかが明かされる5話以降、彷徨っている人々のドラマとともに彼らの「生か死か」という選択が描かれて、ラストにはなだれ込むような感動があります号泣ものです。これを見ちゃうと『ムービング』の続編にも期待しかない!と言う感じです。

大スターだらけ!オリジナルシリーズが豪華すぎるNetflix

「年末の勝負作」以外の作品はどうなっているでしょうか。実はNetflixは、年始にも大きな作品が待っています。まずは是枝裕和監督が、向田邦子の原作をリメイクで映像化した話題作『阿修羅のごとく』。宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すず、本木雅弘という、これでもか!の豪華布陣です!

私の世代だと「お正月は向田邦子ドラマ」と記憶している方も多く、まさにこのタイミングでこれ来るか!という世代狙い撃ちな感じがめっちゃする、すごく楽しみな作品です。

韓流ドラマファンには、人気スターイ・ミンホと視聴率女優コ・ヒョンジン共演の『星がウワサするから』も見逃せません。


どちらも「金かかってるな~」と思わせる作品です。Netflixはオリジナルシリーズが大きな魅力なんですが、そこで狙っている客層もすごく幅広い、お金をかけてキャストも映像も超豪華な、マスを狙った作品が多いように思います。その一方で、私がNetflixですごいなと思わせるのは、面白くて良質で、絶対に地上波では作れないドキュメンタリー作品がすごく多いこと。たとえば「警視庁捜査一課ルーシー・ブラックマン事件」とかほんとにびっくりしました。

アベンジャーズもエイリアンも、ユニバース丸ごと楽しめるDisney+

さて一方のDisney+の年始の目玉は『エイリアン ロムルス』

もはや伝説的シリーズ『エイリアン』の最新作で、宇宙ステーション「ロムルス」を舞台に描くサバイバルもので、見始めるとエイリアンの進化が知りたくなり、他も!これも!とシリーズ全部見たくなってしまいます。ディズニーは、ディズニーはもとより、ピクサー、20世紀フォックス、マーベル、スターウォーズなど、ハリウッドで最高の映画レーベルをいくつももっているので、そのユニバース作品を全部見ることができます。9連休で『アベンジャーズ』どっぷり!なんてことも可能だし、ディズニープリンセス100連発なんてこてこともできるので、ファミリーにはぴったりかも。

さらにKPOPファン狂喜!なのは、BTS関連のドキュメンタリーやリアリティショーはディズニーでしか見られません!この12月からは新作『<JUNG KOOK: I AM STILL> THE ORIGINAL』も公開中です。

そしてそして、もしDisney+に加入したら(というか、これを見るために加入でもいいくらい!)絶対に見るべきなのが『SHOGUN 将軍』です!


本も雑誌も読み放題で毎月ポイントバック。UNEXTも実はすごくお得

さてここまでNetflixとDisney+の話をしてきましたが、私の強いジャンル、韓国ドラマファンに特化して言うなら、UNEXT(月額2189円、初月無料キャンペーンあり)も実はすごくおすすめです。昨年の超大ヒット作『ソンジェ 背負ってはしれ』を独占配信したのもこのチャンネルです。

知られざるラブコメなどの充実度は実はUNEXTが一番。これは韓国ドラマに限りませんが、過去作の本数なども他の追随を許しません。好きになった俳優の過去作も掘りたい!という時にもっとも追いかけられるのがこのチャンネルです。料金は他より少し高いのですが、読み放題の本や雑誌もふんだんにある上に、毎月ポイントで戻る1200円分は映画鑑賞券や電子書籍の購入に当てられるのも魅力です。

ますます迷ったと言う人もいるかも知れませんが、おためしするならこの時期が一番!一時期やっていた一ヶ月無料キャンペーンなどは最近はやっていないのですが、「携帯料金経由で一ヶ月無料」「合わせ技でお得」「携帯料金経由でポイントバック」などもあります。以下にリンクを貼っておきますので、ぜひチェックして、楽しい寝正月をお過ごし下さいませ!

【関連記事】
ついに配信開始の『イカゲーム2』を見る前に、新シーズンが100倍面白くなる、シーズン1解説!

ネットフリックス→https://www.cinemacafe.net/article/2024/11/18/95328.html

Disney+→https://www.cinemacafe.net/article/2024/11/18/95321.html

https://vod.app-liv.jp/archive/132993/#2069857





映画ライター

TVドラマ脚本家を経てライターへ。映画、ドラマ、書籍を中心にカルチャー、社会全般のインタビュー、ライティング、コラムなどを手がける。mi-molle、ELLE Japon、Ginger、コスモポリタン日本版、現代ビジネス、デイリー新潮、女性の広場など、紙媒体、web媒体に幅広く執筆。特に韓国の映画、ドラマに多く取材し、釜山国際映画祭には20年以上足を運ぶ。韓国ドラマのポッドキャスト『ハマる韓ドラ』、著書に『大人もハマる韓国ドラマ 推しの50本』。お仕事の依頼は、フェイスブックまでご連絡下さい。

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