激戦必至!パッキャオが無敗の王者キース・サーマンと王座統一戦
ボクシングの6階級王者でWBA世界ウェルター級王者のマニー・パッキャオ(40)が、WBA世界同級スーパー王者のキース・サーマン(30)と統一戦を行うことが発表された。
試合は7月20日(日本時間7月21日)に米国ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで開催される。
ボクシング界で、レジェンドと言われるパッキャオの次なる標的は、無敗の王者キース・サーマンとなった。
レジェンド マニーパッキャオ
パッキャオは、これまで数々の金字塔を打ち立ててきた。6階級制覇という記録も圧倒的だが、メイウェザーとの世紀の一戦や、
オスカー・デラホーヤとの試合、メキシコのファン・マヌエル・マルケスとの試合など、語り継がれる試合を数多く行ってきた。
不利な予想を覆し、負けても、それを帳消しにするような試合をする。その勇敢な姿から、多くのボクサーから熱い支持を集めている。
ここ最近は議員活動と二刀流で、試合数が減り、引退していた時期もあった。
だが、昨年7月にはウェルター級のWBAタイトルマッチで、アルゼンチンの強打者ルーカス・マティセーをTKOで破り王座を奪還した。
そして、今年の1月には元4階級制覇王者の、エイドリアン・ブローナーを判定で破り防衛に成功した。
40歳を迎えた現在でも、ボクシンング会の顔として君臨している。サウスポースタイルで、踏み込みを活かしたストレートを武器に勝利してきた。
メイウェザーとの対戦も一時は噂されたが、今回は無敗のキース・サーマンとWBA王座の統一戦となった。
日本にも度々足を運び、親日家でもある。
無敗のキース・サーマンが相手
パッキャオの相手サーマンは、一撃で相手を仕留めるパンチ力を持つファイターだ。KO率も高く、左右のフックを振り回し、1Rで試合を決める事も多い。
サーマンは、2013年にWBA世界ウェルター級暫定王者を獲得し、その後、正規王者となった。
WBA王座を7度防衛し、WBC王座も獲得し、統一王者になった実力者だ。
しかし、怪我でブランクを作り、WBC王者を返上。今年の1月には2年ぶりの復帰戦を大苦戦の末、2-0の判定で勝利した。さすがのサーマンも、ブランクの影響を隠せなかった。
現在は、WBA世界ウェルター級のスーパー王者となる。
今回の試合の経緯としては、サーマンとパッキャオが同じプロモーターのプレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)と契約を結んでおり、スムーズに試合が決まったと予想される。
復調を見せるパッキャオと、ブランクの影響を隠せないサーマンとの一戦は、勝敗が難しい展開になるだろう。
ウェルター級の盛り上がり
この階級は強い王者が君臨し、非常に盛り上がりを見せている。パッキャオ以外、全てアメリカの選手が王座を独占している。
他の王者に目を向けてみると、
WBC王者 ショーン・ポーター
30勝(17 KO)2敗1分
IBF王者 エロール・スペンス・ジュニア
25勝(21KO)無敗
WBO王者 テレンス・クロフォード
35勝 (26KO)無敗
となっている。
非常にタレント揃いで、強い王者がひしめいている。
階級を超えた最強を決めるPFP(パウンド・フォー・パウンド)ランキングのトップ10には、WBO王者クロフォードやIBF王者スペンスがいる。
パッキャオ、サーマンの勝者と、他団体の王者との対戦も観たいものだ。だが、ボクシング界では、プロモーターが異なると、なかなか試合の実現が難しい。
しかし最近は、各団体の王者同士が、ビッグマッチを求めて統一戦が決まってきている。
この流れに乗って、パッキャオと他の王者とのビッグマッチも期待したい。抜群に知名度があるパッキャオは、この階級でも中心的な存在だろう。
現役として、まだまだ活躍し続けるパッキャオから目が離せない。