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正論だけど、言い方がきつい!言葉がきつい人とストレスをためずにうまくつきあう方法

樋口智香子マナー・コミュニケーション講師

「言っていることは正論だけど、何もそんな言い方しなくても・・・」

職場などの人間関係で、こんな思いをしたことはありませんか。
言っている内容は正しいだけに、反論することもできず、ストレスはたまるばかり。こうした人が身近にいると、心身共に、疲弊してしまいますよね。

そこでこの記事では、言葉がきつい人と、ストレスをためずにうまくつきあう方法について、お伝えします。

言葉がきつい人は「上手な言い方」を知らない・できない

まず前提として、言葉がきつい人は「わざとそうしているのではない」という視点を持ってみましょう。

明らかに嫌がらせの場合は、別です。しかし往々にして、言葉がきつい人は、相手が受け入れやすいような言い方を知らないか、咄嗟に出てこないのです。
これは、話し方のくせや、過ごしてきた環境にもよるのですが、本人も無自覚なことが多いのです。

だからといって、簡単にやり過ごせるものではないですが、まずは「故意ではない」という視点を持ってみましょう。

「言い方を知らないんだな」「上手な言い方ができないんだな」という、一歩引いたところから捉える感じです。相手を見下すのではなく、あくまで、冷静に俯瞰するというイメージです。

これができると、感情の波が少し、おちつきます。

内容にフォーカスし、淡々と接する

きつい言葉は腹が立つものですが、感情的になるのは逆効果。対立せず、淡々と接しましょう。

お勧めは「内容だけに、フォーカスする」という方法です。どんな言い方をされたか、ではなく、何を伝えられたのか。その中身だけに、フォーカスするのです。

「確かにそうだ」と思えることなら、そこを対処して、終わりです。
例えば、仕事のミスを指摘されたのなら、次からは同じことがないよう対処するだけ。必要以上におちこんだり、へりくだることはないのです。

「失礼しました。ありがとうございました。」と、言うべきことは伝えて、大人の対応で終わらせましょう。

なるべく、関わらない

シンプルに、接触頻度を減らすことも、とても有効です。
なるべく、関わらない。会話する機会を、減らす。接する時間を、短くする。

相手の言い方は、変わらないと思っておきましょう。言い方は、ある意味、個性でもあるからです。

徹底的に話し合いをして、関係性を良くしたい相手なら別ですが、そこまでではないのなら、そっと離れることで、自分の心を守りましょう。

気の許せる人に話して、ガス抜きをする

ストレスがたまる前に、気の許せる友人などに話して、ガス抜きをするのも大いにありです。
たとえ愚痴でも、言うだけ言ってすっきりできるなら、そのほうが健全です。

できれば、相手とは全く関わりのない人に聞いてもらうのがいいでしょう。
「もっと、こうしてみれば?」などのアドバイスをせず、ただ、あなたの気持ちに共感してくれる人がお勧めです。人は、誰かに自分の気持ちを理解し、共感をしてもらえると、それが置き石となって、次に進めるからです。

ひどい暴言には、毅然と対処する

きつい言い方にもいろいろとありますが、ひどい暴言には毅然と対処することも大切です。

例え、事実や正論だったとしても、何を言ってもいいわけではないのです。個性や人格、能力を否定するような言葉は、もはや「パワハラ」です。

「そんな言い方をされると、傷つきます。」「あの言葉は、とても不愉快でした。」等、素直な気持ちを伝えましょう。

ポイントは、感情的にならず、冷静に伝えることです。咄嗟の会話ではその場で対処できないこともあるので、気持ちを整理してから伝えたり、LINEなど文章で伝えるのもお勧めです。

以上、言い方がきつい人とストレスをためずにつきあう方法について、お伝えしました。
お悩みの方の心が、軽くなりますように。

マナー・コミュニケーション研修講師
樋口智香子

マナー・コミュニケーション講師

マナー・コミュニケーション研修講師。千葉県出身、元資生堂ビューティコンサルタント。NLP心理学とマナーをかけ合わせたプログラムにより、ビジネスマナー研修・接遇マナー研修・コミュニケーション研修棟を実施。全国250か所から招致され、指導人数は延べ20000人以上。セミナー・研修の他、書籍の出版、コラム執筆、雑誌記事や教材監修など幅広く活動中。

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