ステイホームで「名古屋めし」通販が人気。味噌煮込み、小倉トースト…どれを食べる?
緊急事態宣言が各所で解除されるもまだ予断を許さないコロナ危機。外出控えもしばらくは続きそうです。「ステイホーム」で需要が高まっているのが自宅での食事、いわゆる「宅めし」。名古屋めしの飲食店や企業でも、通販に力を入れ、商品開発やキャンペーンに取り組んでいるところが少なくありません。お得でおいしい、ステイホーム名古屋めしの数々を紹介します。
■大久手山本屋の「味噌煮込みうどん手づくりキット」
名古屋めしの代表格、味噌煮込みうどん。大久手山本屋では、自宅で手作り体験しながら楽しく調理するキットを緊急開発・発売しました。
「店での料理の提供を超えて、素敵なお家時間を過ごしてもらいたいと思い、開発しました」と5代目の青木裕典さん・晃佑さん兄弟。同店は近年、味噌煮込み作り体験も受け付けていて、その経験が今回の商品開発にもつながりました。
「参加者の方々が本当に楽しそうに作ってくれるのを見て、ただ食べるだけじゃなく作る楽しさもお届けできればと考えたんです」(青木さん兄弟)。
こねる・のばす・切る・煮込むの行程で作業時間は2~3時間。HPでクッキング動画も見られるので安心です。だしとつゆは4人前、麺は8人前なので、残った麺は翌朝の味噌汁に入れたり、釜揚げうどんにしたりして味わうのもお薦めです。
筆者もモニターとしてひと足お先に体験しましたが、作業自体は複雑ではないので子どもと一緒に楽しめ、それでも体力はいるので運動不足&ストレス解消にもうってつけ。自分たちで打った味噌煮込みうどんの味は格別でした。
■大和屋守口漬総本家の「手羽先詰合せ 家飲みセット」
名古屋名産・守口漬の大和屋守口漬総本家は「家飲みセット」として手羽先の詰め合わせなどをリーズナブルに販売。通常は箱入りの商品を簡易包装にして組み合わせた商品を数量限定で売り出しています。
「ウチテバ30」は手羽先の醤油味、味噌味、ピリ辛味を3本入り×2袋ずつ合わせて18本・6袋の詰め合わせ。3240円とお値打ち価格になっています。
名古屋の居酒屋の必須メニューである手羽先唐揚げではなく手羽煮で、ほろほろと身ばなれがよくて食べやすく、また上品な味つけでビールだけでなく日本酒にも合うまさしく家飲みのお伴です。
■雀おどり總本店の「小倉トースト向け粒あん」
ういろうの名店として知られる雀おどり總本店は、自家製粒あんを「小倉トーストに最適な」と謳って5月2日に発売。名古屋喫茶の定番スイーツ、小倉トーストをお家でつくってもらおうとアピールします。あんこは甘さが上品なのでトーストにたっぷり乗せるのがお薦め。さらにバターをトッピングすると、バターの塩気であんこの甘みがいっそうひき立ちます。
さらに5月中はSTAY HOMEサービスとして、通販利用者に「茶あわせういろ3個入り」をプレゼント。朝食に小倉トースト、おやつにういろうとなごやんスイーツを存分に味わえます。
■坂角総本舗の「<ゆかり>海老せんプロジェクト」
えびせんべいは愛知発祥のご当地銘菓。中でもギフト市場で一番のブランド力を誇るのが坂角総本舗の「ゆかり」です。高たんぱく・低脂質の同社えびせんべいはヘルシーで健康管理にも効果的。そこで、オンライン通販限定の「<ゆかり>で健康応援海老せんプロジェクト」がスタートしました。
段ボールに一杯、通常1万円以上のえびせんべいのセットが何と消費税・送料込みで5000円という大盤振る舞い。日持ちもするので、頃合いを見てご近所や友人におすそわけするのもよさそうです。
■永楽堂の「冷凍パンのセット」
今や名古屋めしの一カテゴリーにも数えられる喫茶店。モーニングサービスなど独特の喫茶文化は、地元の人にとっては日常の憩い空間、旅行者にとっては手軽な異文化体験の場として人気を集めています。この文化を支えているのが業務用パンメーカー。名古屋には主に喫茶店向けの業務用パンの専門メーカーがいくつもあり、切磋琢磨しているのです。
中でも永楽堂は冷凍パンが専門の異色のメーカー。冷凍だからこそおいしいパンを独自の技術でつくっています。本来は業者限定で販売していたのですが、5月1日から一般向けの通販を開始。これまで名古屋周辺の喫茶店でしか食べられなかった同社のパンを自宅で食べられるようになりました。
発売から一週間で150件の注文が入るなど人気沸騰中。冷凍で賞味期限が約4カ月と長いのでステイホーム・グルメにもぴったりです。
このように様々な種類が取り寄せできるステイホーム名古屋めし。「外出・外食がしにくいから仕方なく…」ではなく、「お店の味を家でつくったり食べてみたかった!」「今だけの特別価格でお得だから!!」とポジティブに活用することができるものばかりです。まずはこれらのおいしさを宅めしで楽しみながら、来るお出かけ全面解禁の日に向けて期待を膨らませるのもいいんじゃないでしょうか。
(写真撮影/すべて筆者)